【初心者向け】ゲーミングPCの予算っていくら?おすすめ金額帯や性能の目安も紹介!

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ゲーミングPCを購入するにあたって、どの価格帯のものを選ぶかというのは非常に重要です。

とはいえ、初めて選ぶ方にとってはどの価格帯のPCが自分に合っているのか、もしくは今買おうと思っているものが本当に良いものなのか、なかなか判断が付きにくいもの……。

そこで今回は初心者の方に向けて、ゲーミングPCの予算相場おすすめの金額帯、金額帯ごとの性能の特徴などを紹介していきます。

この記事は私が書いています!

元・MMORPG GM担当

KUL

経歴・想い

当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。

社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングノートで後悔&失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました!

ゲーミングPCの予算相場

ゲームPCラボでは、ゲーミングPCの価格帯を下記の3つに分けて解説いたします。

それでは、それぞれの価格帯の詳細について詳しく見ていきましょう。

各価格帯のゲーミングPCの特徴

低価格帯(PC初心者向け:予算10~20万円)の特徴

KUL
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フルHD解像度で遊ぶならこの価格帯で十分 です

低価格帯が向いている方
  • ゲーミングPCにかける予算があまりない方
  • フルHD解像度で十分という方
低価格帯が向いていない方
  • WQHD解像度以上でゲームを遊びたい方
  • YouTube、Twitchなどでのゲーム配信をする方
  • VRChatなどのVRもしっかりと遊びたい方

初心者の方に一番おすすめの価格帯は文句なしにこの「低価格帯」です。

理由は単純で、動作の重いゲームWQHD以上の解像度に対応したモニターで遊ぶようなケースでない限り、この価格帯のCPUとGPUの性能があれば、十分に良い画質で、一定のフレームレートを保った状態でゲームが楽しめるためです。

ゲーミングモニター・ディスプレイ選びで注意すべき点3選!おすすめの解像度やインチ数・リフレッシュレートも解説

また、初心者の方でなくともこの価格帯のPCは比較的安価でコスパが良いため、予算が限られている方にもおすすめ。

KUL
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強いこだわりがないなら、この価格帯のPCにしておくとコスパも良く満足のできるPCを手に入れることができるかと思います。

とはいえ、パーツは世代が少し古いものが使用されている傾向があるため、ゲーミングPC全体としての性能は中の中から下あたり。YouTube、Twitchなどのゲーム配信をする場合は、次に紹介する中価格帯以上を選んでおきたいところです。

動画配信はゲーム以外にも配信ソフトを並行して起動する必要があるため、場合によってはCPU・GPU・メモリのどれもパワーが足りなくなる恐れがあります。

ただ、初心者の方が入門として購入するには最適の価格帯なので、困ったらまずはこの価格帯のPCにしておくことをおすすめします。

中価格帯(中級者・重いゲーム向け:予算20~30万円)の特徴

KUL
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予算に余裕のある方重めのゲームをプレイする方はこの中価格帯がおすすめ。

中価格帯が向いている方
  • WQHD解像度以上でゲームを遊びたい方
  • 動画配信・動画投稿なども検討している方
  • とにかくキレイな画質設定でゲームを遊びたい方
中価格帯が向いていない方
  • 4K解像度にして最高の画質で最高のゲーム体験をしたい方
  • 高画質プレイ&高画質配信の両立をしたい方

通常のゲーム用途であれば低価格帯(15万円~)でも十分ですが、できれば少し金額を上乗せしてこの価格帯のゲーミングPCにしておくのがおすすめです。この価格帯から普通にゲームを遊ぶ上で困ることというのはほとんどなくなっていくため、非常に快適です。ちなみに私もこの価格帯のゲーミングPCを購入しています。

この中価格帯以降からWQHDモニターの適性も出てくるため、よりキレイなゲーム画面で遊べるようになっていきます。

ちなみに普通にゲームで遊ぶ用途として購入するのなら、この中価格帯までにしておくことをおすすめします。特に30万円後半以上になるとパーツのグレードを一つ上げただけでも金額が大きく変わるようになるため、相対的にコスパも悪くなっていきます。

よほどお金に余裕のある方や、「配信者になりたい」「とにかくキレイな映像でプレイしたい」などの明確な目的がない限りはこの中価格帯から選ぶことをおすすめします。

高価格帯(重いゲーム・VTuber・配信者向け:予算30万円~)の特徴

KUL
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「画質にこだわりたい!」「配信したい!」方はこの価格帯がおすすめ!

高価格帯が向いている方
  • 解像度や画質に徹底的にこだわったゲームプレイをしたい方
  • ゲームの動作の重さなどに煩わされたくない方
  • VTuberを含む動画配信に本格的に取り組みたい方
高価格帯が向いていない方
  • 初心者の方
  • 「とりあえずゲームが遊べるPCが欲しい」という方
  • コスパを求める方

4K解像度でゲームをバリバリ楽しみたいという方、VTuberをはじめとする本格的な配信活動を検討している方はこの高価格帯のPCがおすすめです。

一方で、初心者の方や「とりあえずゲーミングPCが欲しい」という方にとっては、ほぼ間違いなくオーバースペック。悪いことは言わないので、まずは低価格帯や中価格帯をおすすめします。

KUL
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お金によほど余裕があるのなら良いのですが、そうでない限りはもったいない買い物になる可能性が高いです…

ただ、明確な目的があるのなら、その期待にしっかりと応えてくれるのがこの価格帯のPCです。

各価格帯で一番多く搭載されているCPU・GPUを調べてみた!

ゲーミングPCにどれくらいの性能のパーツが搭載されているのか気になりませんか? 今回、現在市販されているゲーミングPCにどんなパーツが搭載されているのか、ゲームPCラボで独自に調査してみました。

調査方法は下記の通りです。

  • 当サイトで紹介している「ドスパラ」「ツクモ」「マウスコンピューター」を調査
  • 各社の人気のゲーミングPCを価格帯ごとに10台ずつピックアップ
  • 調査対象は在庫のあるPCのみで終売、在庫切れは含まない

これを踏まえて、低価格帯30台、中価格帯30台、高価格帯26台の合計86台の搭載パーツの情報を収集しました。(マウスコンピュータは対象となる30万円台のゲーミングPCが少なかったため、6台のみの集計)。

各価格帯のPCが搭載しているCPU・GPUまとめ

調査結果は下図のような形になりました(画像をクリックすると拡大します)。この画像をもとにそれぞれの価格帯の特徴を解説します。

低価格帯(15万円~)のPCが搭載しているCPU

まずはじめに15万円~20万円の低価格帯のPCのCPUについて解説します。

この価格帯のPCは「i5-14400F」の搭載がやや多め、そのあとに次点で「Ryzen 7 5700X」が続く形となっています。

この2つはCPUとしての性能にあまり大きな差異はなく、このどちらかが搭載されていれば15万円~20万円のゲーミングPCとしては平均的な性能が得られているものと思われます。

なお、その次に多い「i5-13400F」も同様の性能なので、こちらが搭載されていても問題はありません。

一方で、Ryzen 5 4500はゲーミングPCとしては比較的スペックの低い部類に入るCPUです。対になるグラフィックボードもRTX4060であれば大きな問題はありませんが、4060 Ti以上になると少し強めのボトルネックが発生し「グラフィックボードの性能は良いのに動作が重い」というような悩みを抱えてしまう可能性があります。そういった観点からもCPUはなるべくi5-13400F以上のものを選んだ方が無難ですね……。

KUL
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もしRyzen 5 4500を搭載しているPCを購入する場合は、グラフィックボードとの相性に注意が必要

なお、上位のi7-14700Fを搭載しているPCも1台ありますが、ここまで行くと、この価格帯のPCとしてはオーバースペック感があります。i7-14700FはRTX4070 SUPERまで面倒を見ることのできる上位のCPUですが、この価格帯のPCに搭載されているGPUがRTX4060やRTX4060 Tiが中心となっているため、単純にゲームをプレイするだけなら少しもったいない印象。

ただ、逆に言えば、将来的なパーツ換装を考えているなら「アリ」な選択肢にもなり得ます。

とはいえマザーボードやケースの大きさの問題もあるので一概にアリとも言い切れないのが難しいところですが……。

低価格帯(15万円~)のPCが搭載しているGPU

低価格帯のGPUは「RTX4060」「RTX4060 Ti」が主流となっています。

この価格帯の主流CPUであるi5-14400Fとの相性も良好なので、15万円~20万円台であればこのいずれかのGPUとi5-14400Fの組み合わせであれば「無難」な選択肢ということになりそうです。

一方で、このRTX4070を搭載しているPCも2台見つかりました。今回参考としたPCには大きな問題はありませんでしたが、他と比べて少し高級なGPUが組み込まれている場合、対となるCPUの性能が劣っていないか、ボトルネックが発生しそうではないかにも注意が必要です。

ただ、ボトルネックを考慮しても高い性能が引き出せていることもあるので、必ずしもボトルネックが悪いというわけでもありません。

中価格帯(20万円台)のPCが搭載しているCPU

中価格帯のPCには、「i7-14700F」がメインで積まれていることが多いようです。また、低価格帯と同様に「Ryzen 7 5700X」も比較的多く搭載されています。

一見、性能差のある2つのCPUが並んでいるのが不思議ですが、価格帯をもっと細かく見ていくと、20万円台前半にはi5-14400FやRyzen 7 5700Xが多く、20万円台後半になるとi7-14700Fが増えてくるといった分布になっています。

特に20万円台を少し超えたあたりのPCは、ほぼ低価格帯と同じCPUが使用されている印象です。20万円台のおすすめランキングで取り上げたツクモのPCもほぼ20万円のため、CPUは低価格帯でよく使われているi5-13400Fになっていますね。

20万円台としての総合平均的なパワーを求めるのであれば、i7-14700Fが搭載されているものを選ぶと満足できるものになるかと思います。

中価格帯(20万円台)のPCが搭載しているGPU

中価格帯のGPUは「RTX4060 Ti」もしくは4070シリーズのものが使われているようです。

この価格帯でよく使用されているCPUのi7-14700Fは特にRTX4070シリーズとの相性が良く、さらに上位のRTX4080にも対応し得るスペックを持っています(この価格帯でRTX4080を積んでいるPCはなかなかないですが……)。

新しくゲーミングPCの購入を考えている方は、今後数年間を戦っていくことを考えると、なるべくRTX4060 Ti以上のもの、できればRTX4070を選んでおくことをおすすめします。

逆にRTX4060はこの価格帯だと物足りないです。RTX4060にするのであれば、10万円台でコスパの良いものを狙った方が損はしにくいかなと思います。

高価格帯(30万円台)のPCが搭載しているCPU

高価格帯30万円台のPCは「i7-14700KF」が主流で、次点として中価格帯の主流であった「i7-14700F」が続いています。Ryzen 7000シリーズを搭載しているPCもちらほら見受けられます。

基本的にi7-14700KF以上であればほとんどどのGPUが対になったとしても十分な性能を引き出すことが可能です。

ただ、30万円以上のゲーミングPCの購入を検討している方は、動画配信やゲーム実況なども考えている方も多いかと思いますので、当然ですがパーツの性能は高ければ高いほど良。あくまでもひとつの基準として、30万円台を購入するのであればi7-14700KF以上というイメージを持っておくと問題はないかと思います。

また、Ryzen 7000シリーズは性能を測るいわゆる「ベンチマーク」ではスコアが低迷しがちなのですが、ーム用途ではスコア以上に力を発揮するCPUであるとも言われています。

Intel製と比べて少しとっつきにくさはありますが、PCゲームをプレイする上では決して見劣りはしません。

高価格帯(30万円台)のPCが搭載しているGPU

30万円台となるとほとんどがRTX4070シリーズで、4080 SUPERを搭載しているものも見られます。

CPUもほとんどがi7-14700KFかi7-14700Fのどちらかなので、スペック的にも動画配信者向けPCとして非常に適しているラインです。

RTX4080 SUPERを検討する場合は、前述したとおり、i7-14700KFであれば十分に性能を引き出すことが可能です。この価格帯くらいになると、ボトルネックを起こして金額を調整するようなケースもあまり見られませんが、最低でもi7-14700KFレベルのものが搭載されているかどうかをチェックしておくと失敗しにくいかと思います。

まとめ

ゲーミングPCは10万円台のものから30万円以上のものまで、価格はもちろんですがそれぞれの狙っているターゲットも違います。

ゲーミングPCを購入する際は、自分の予算だけでなく、自分がそのPCのターゲットに合っているかを判断することも重要です。動画配信を考えているのにスペックが低いPCを選ぼうとしていないか、逆に配信をする予定もないのにオーバースペックなものになっていないかなど……。

また、その価格に見合ったパーツが搭載されているかどうかの確認も重要になります。その判断の基準として、この記事もぜひ活用していただければと思います。

これからのあなたのゲームライフが良いものになることを願っています!