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自分だけのオリジナルのPCが欲しいけど自作するのは難しそう…
自分でPCを組んでみたいけど周りにPCに詳しい人がいない…
そんな自作PCに関するお悩みはありませんか?
自作PCは慣れている人からすればカンタンなものですが、初心者の方にとってはなかなかハードルが高いもの。今回はそんな「自作PC」のハードルを大きく下げる「自作PC組立代行サービス」について解説します。ぜひ参考にしていただければと思います!

【監修・執筆者】ゲームPCラボ管理人
KUL
当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。
社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングPCで失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました。

【共同執筆者】ゲームPCラボ ライター
ベル塚ベル
ゲーム関連の雑誌・書籍、そしてWebサイトを中心に執筆活動を行うフリーライター。生粋のゲーマーであり、仕事もプライベートもゲーム三昧。
Steamで頻繁にゲームをプレイすることから、ゲーミングPCにも精通しています。その知識と経験を活かし、読者の皆さんがより快適にPCゲームを楽しめるような情報をお届けします。
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CPUには「Ryzen 7 7700」を採用し、メモリとストレージもそれぞれ32GB・1TBを標準搭載しているため、大きなカスタマイズの必要もなく、初心者の方でも扱いやすいモデルです。

「自作PC組立代行」とは、その名の通り、自作パソコンの組み立てをメーカー・業者が代行してくれるサービスのことです。
「それってドスパラやSTORMなどの販売サイトで売られているPCとは違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。補足すると、ゲーミングPCの多くは「BTO PC」と呼ばれています。BTOは「Build To Order」の略で、受注生産を意味します。
BTO PCは、SSDやメモリなど一定のカスタマイズに対応しているものの、グラフィックボードやCPUといった主要パーツはメーカー側があらかじめ選定しており、カスタマイズの自由度はそれほど高くありません。
一方、自作PCはすべてのパーツを自分で選べるため、世界に一台だけのオリジナルPCが作れます。ただし、自分で組み立てる場合は、作業の手順を把握していなければならなかったり、完成後もOSやドライバーのインストール、起動確認などをしたりなど、やらなければならないことがたくさんあります。それを補ってくれるのが、今回紹介する自作PC組立代行というわけです。
まずは、自作PC組立代行を利用するメリットとデメリットを確認しておきましょう。「そもそも利用すべきか悩んでいる」という方も必見です。
【メリット】手間な組立と動作確認を業者が代行

PCの組み立ては、主にPCケースにCPUやグラフィックボード、SSD、メモリ、CPUクーラーなどのパーツをネジなどで取り付けていく作業です。自作PC経験者の中には、「プラモデルよりも簡単だよ」と言う人もいるくらい、実際にはシンプルな作業のようです(本当に?)。
シンプルとはいえ、PCケースの構造を把握し、各パーツを適切な位置に取り付けるのは大変だし時間もかかります。そのうえ、静電気や部品破損などでパーツに不具合が生じることも。仮に問題なく組立ができたとしても「起動しない!」というトラブルが起きる可能性もあります。無事に起動できたとしても、OSのインストールや各種設定など、やるべきことがまだ残っており、時間、費用、リスクを考えると、自作はなかなか気軽にはできません。
そのすべてを代行してくれるのが自作PC組立代行サービスです。業者によっては納品後に発生したトラブルに対するアフターケアを用意している場合もあり、自作PCでありながら比較的安心して利用できる点もメリットです。

調べてみると、手を滑らせてCPUのピンを折ってしまったという声がチラホラ。よくある失敗談のひとつのようです(恐ろしい)。
【デメリット】パーツ選びが大変かつ費用も時間もかかる

自作PC組立代行は、基本的にパーツを持ち込んで組み立ててもらうため、すべてのパーツを自分で選ぶ必要があります。たとえば、メモリひとつを取ってもメーカーは複数あり、容量もさまざまです。これらの価格や性能をひとつずつチェックし、最適なものを選ぶ必要があります。
また、予算の都合で特定のパーツを性能の低い安価なものにしてしまうと、ほかの高性能なパーツとの間に性能差(ボトルネック)が発生し、PC全体のパフォーマンスが低下することもあります。このように、パーツを集めるだけでも意外と大変です。

ドスパラやツクモのように店舗を構えているメーカーなら、店員さんと相談しながらひとつずつ自作PC用パーツを選べます。そのため、パーツ知識がなくても自作PCに挑戦することが可能です。
当然ですが、組立代行を利用する場合はその分の費用がかかります。一般的な組立費用(動作確認含む)は約20,000円弱です。他店で購入したパーツを持ち込んで組み立てを依頼する場合は、さらに追加費用が発生することもあります。
手元に届くまで時間がかかるというデメリットもあります。自分で組み立てれば数時間で作業を終えられますが、代行サービスを利用すると、組み立てから発送までに1週間以上かかることが一般的です。作ったPCをすぐに使いたいという人にとっては、かなりストレスを感じてしまうポイントかもしれません。

自作PC組立代行には、さまざまなメーカー・業者があります。各社対応できる内容が異なるため、利用前に確認すべきポイントを押さえておきましょう。
ポイント① 相談窓口
自分が希望するパーツで本当にPCが作れるのか、不安に感じる方も多いでしょう。こうした不安を解消するためにも、PC組み立てのプロに相談できる窓口が用意されているかをチェックすることが重要です。
メール、電話、店舗といった複数の相談窓口が用意されている代行サービスがおすすめです。とくに店舗の場合、その場で店員に相談しながらパーツをひとつずつ選べるため、自然とパーツへの理解も深まります。

PCの用途や予算を伝えると、最適なパーツの提案や、そのまま見積もりを出してもらえる場合もあります。まずは気軽に相談してみましょう。
ポイント② 他店パーツの持ち込みについて
自作PC組立代行サービスの中には、ドスパラやツクモのように自社でパーツ販売を行っているところもあります。このような場合、他店で購入したパーツを持ち込むと、数万円の持ち込み料が発生するのが一般的です。

費用を抑えたい場合は、そのメーカー(店舗)で購入したパーツを使って組立代行を依頼するのがおすすめです。
ポイント③ 作業実績
「お客様から依頼されたこのパーツを使って、こういった自作PCを組み立てました」といった形で、組立代行サービスの実績を写真や動画で公開しているメーカー・業者もあります。
実際に動作している自作PCのパーツ構成や、完成後のデザインを確認できるのは大きなポイントです。何より、事前に実績を確認できることで、組立代行を依頼する際の安心感にもつながります。

使用したパーツの型番も詳細に掲載されていることが多いので、それを参考にしてパーツ選びをするのもおすすめです。
ポイント④ 料金
自作PC組立代行の料金は、組み立てのみで約10,000~16,000円程度、OS導入や起動確認などを含めて約20,000円程度が相場です(パーツの持ち込み料や送料は含まれていません)。
この相場を大きく上回る場合は、ほかの代行サービスを検討してみるとよいでしょう。

メーカーによっては、会員登録をすることで料金が割引になる場合もあります。
ポイント⑤ アフターケア
自作PCは、BTOPCのような手厚い保証がないため、万が一の際に対応してくれるアフターケアの有無が重要なポイントとなります。
自作PCが故障した場合は、故障したパーツを特定し、そのパーツがメーカー保証の範囲内であれば無料で交換できます。一方、業者に修理を依頼する場合は、故障パーツの取り外しや新しいパーツの取り付けに追加料金がかかることがあります。
自作PC組立代行のアフターケアサービスに加入しておけば、これらの取り外しや取り付けの作業料金が不要になる場合があります。

もちろん、パーツの保証が切れていれば、買い直しの費用もかかります。PC本体に保証が付くBTOとは異なり、自作PCは保証面がかなり脆く、アフターケアがあっても不安が残るのは事実です。
ここでは、自作PC組立代行サービスを提供しているメーカー・業者の中から、とくに知名度の高いドスパラ、ツクモ、パソコン工房のサービスを比較し、それぞれの特徴を紹介します。
サービス内容比較表
メーカー | ツクモ | ドスパラ | パソコン工房 |
---|---|---|---|
相談窓口 | メール 店舗 | メール 店舗 | 店舗 WEB 電話 |
他店パーツ 持ち込み | 要相談 | 33,000円 | 2,000円 (パーツ1点ごと) |
作業実績 | あり | あり | あり |
料金(税込) | 【簡易組立代行】 16,980円 【組立代行】 22,970円 | 【簡易プラン】 11,200円 【通常プラン】 22,000円 | 【組立のみ】 10,000円〜 【+OS・ドライバ】 20,000円〜 |
会員割引 | あり | なし | あり |
アフターケア | なし | あり | なし |
ツクモ「PC組立代行サービス」

ツクモの魅力は、通常プランのサービスが充実している点です。PC組み立て後には、OSやドライバーのインストールだけでなく、ハードウェアチェックやOSインストール後の動作確認、ストレステスト、さらにはパーツ同士の相性問題によるパーツ交換対応まで行ってくれるため、安心して自作代行を依頼できます。
さらに、ツクモモバイル会員であれば組立代行の料金が22,970円から18,370円に割引されるのもうれしいポイントです。
また、12時間の負荷テストや初期設定、Officeのインストールといった有料オプションが用意されているのも特徴のひとつです。

自作PC組立代行サービスのページには他店パーツの持ち込み料について記載がありませんが、持ち込みパーツでの依頼にも対応しています。価格は事前に相談や見積もりで確認しましょう。
ドスパラ「自作PC組立代行サービス」

ドスパラも通常プランで、ケーブル結線や起動確認、BIOS設定、Windowsインストールおよび初期設定、エラーチェック、動作確認など、ツクモに劣らないサービス内容となっています。
ドスパラの最大の特徴はアフターケアです。1年につき3,000円、最大3年(9,000円)の「自作ケアサービス」に加入すれば、パーツ交換時の組外し・取り付け料金が一切かからなくなります。
例えば、自作ケアサービスに加入していない場合、マザーボードの組外し・取り付けには16,500円、グラフィックボードの場合は11,000円の料金が発生します。こうした点からも、アフターケアが大きなメリットであることがわかります。

なお、自作ケアサービスは通常プランの組立代行サービス利用者のみ加入可能なので、利用を検討している場合は注意が必要です。
パソコン工房「パソコン組立サービス」

パソコン工房は価格の安さが魅力で、月額会員サービス「プラチナITパスポート」に加入していれば、組立のみが5,000円、組立工賃+OS+ドライバー込みで10,000円になります。
また、自分でPCの組み立てに挑戦したものの失敗してしまった場合に途中から代行してくれる「組立失敗時の代行」(22,000円~)や、1日以内の納品に対応する「組立1日特急サービス」(9,000円~)など、ユニークなオプションも用意されています。
独自の強みを持つパソコン工房ですが、ツクモやドスパラと比較すると、通常の組立プラン(組立工賃+OS+ドライバー)のサービス内容がやや限定的なのは難点と言えるでしょう。

自作PCの組み立てに自信がない人でも、「組立失敗時の代行」があるため、安心してチャレンジできるのがうれしいポイントです。
自作PC組立代行サービスを利用する手順について、ドスパラのWEB申し込みを例にご紹介します。
問い合わせフォームから必要事項を入力して申し込みます。予算、用途、組み立てプランなどを記載しましょう。すでにパーツを購入済み、または決まっている場合は、パーツ名や他店購入パーツの持ち込みであることを明記しておくとスムーズです。
申し込み内容をもとに、要望に沿った見積もりが送付されます。パーツ選定がまだの場合は、この段階で担当者がヒアリングを実施し、最適なパーツや構成を提案してくれます。
見積もり内容に納得したら、注文および支払い手続きを行いましょう。すでにパーツを持っている場合は、指定された住所に発送します。
入金が確認され次第、PCの組み立ておよび動作確認が行われます。パーツの在庫に問題がなければ、7日以内に発送されます。
完成したPCが発送され、後日自宅に届きます。
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