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話題のモンハン最新作「モンスターハンターワイルズ」。発売の影響でゲーミングPCの品薄も目立ち、社会現象にもなってきた本作ですが、その要求スペックの高さにも注目が集まってきました。
公式推奨スペックは60fpsが基準となっていますが、実際にド派手なアクションゲームとなる本作を楽しむにはどれくらいのフレームレートを目指せば良いのでしょうか。
今回はおすすめのフレームレートやフレームレートに関わる設定などを紹介・解説していきます。

ゲームPCラボ管理人
KUL
当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。
社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングPCで失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました。
CPUには高価格帯モデルにも搭載される「Core i7-14700F」、GPUには最新の3Dゲームも十二分に遊べる「RTX 4060 Ti 8GB」を搭載。20万円を切るモデルながらメモリ32GB、1TB SSDもしっかり搭載した高コスパモデルです。
ゲームPCラボが考えるフレームレートの目安は「30fps」「60fps」「80fps」の3種類。
どんな遊び方をしたいかによってどのフレームレートがおすすめかが変わります。
とりあえず遊べればOKなら【30fps】
「30fps」は家庭用ゲーム機でよく見かけるフレームレートの設定です。「とりあえず遊べればいい」という方はこのフレームレートを目指しましょう。
ただ、これはあくまでも最低ライン。逆に言えば、アクションゲームで遊ぶなら少し物足りないレートであるのも事実です。30fpsは家庭用ゲームの中でもそこまで高いフレームレートが必要ない「読み物中心のアドベンチャー」や「ほのぼのとした雰囲気のゲーム」に多い設定です。一般的にはレートが低くてもカクつきを感じにくいゲームがこの設定になっています(一部例外はありますが…)。
遊べないほどではありませんが、一般的な60fpsの半分程度のフレーム数。モンスターの動きがより素早く感じたり、一瞬の判断が間に合わなくなるケースは十分にありえます。

まず原則としてPCゲームにおける30fpsは結構低めのレートです。スペック不足の証でもあるので、PCの買い替えやパーツ増設は検討した方が良いかもです。
違和感ない自然な映像で遊びたいなら【60fps】
「60fps」は一般的なPCゲームのフレームレート設定です。これだけあれば画面のカクつきや違和感を感じることは少なくなってきます。
また、PS5やSwitchなどの家庭用ゲーム機もこの60fpsが最大フレームレートとなっているので、家庭用ゲーム機と同程度の映像であれば十分という方はこのフレームレート帯がおすすめ。
モンハンワイルズの公式推奨スペックもこの60fpsを基準に設定されています。本作のようなアクションゲームであればこの60fpsがあればおおむね問題なくプレイできるかと思います。
ある程度余裕をもって推奨スペックを超えている場合は、PCへの負荷もそれほど高くならならないというのも利点です。

ちなみにモンハンワイルズはこの60fpsで十分ですが、ApexやPUBGなどの一瞬の判断が命取りになるシューター系ゲームは倍の120fps以上が理想とされています。
よりスムーズな映像を楽しみたいなら【80fps】
80fpsは当サイトのオリジナルの基準です。100fpsまではいかなくとも80〜90fps程度があれば画面のなめらかさがかなり担保されるので、非常におすすめです。
当サイトのモンスターハンターワイルズ推奨スペックもこの80fpsを基準に作成しています。

私もいまおおむね80〜90fps程度の環境でモンハンワイルズをプレイしています。WQHDモニターかつデュアルモニターなので少しGPU負荷は強めですがなんとかこのラインは維持しています。
フレームレートの確認方法
フレームレートはwindows10以上であれば特別なソフトも不要で確認することができます。
標準搭載のゲームバー機能を[Windowsキー] + [G]キー で開きましょう。開いた画面の左下に現在のPCのステータスを示すウィンドウ(赤枠で示したもの)があり、

ここの「FPS」と書かれた値が実際にいまプレイしているゲームで出ているフレームレートです。このステータスウィンドウはウィンドウの右上のピンを押すことで常時表示させておくことも可能です。
その他にもCPUやGPUの使用率も表示されているため、PCにどれくらいの負担がかかっているのかもここから一目で分かるようになっています。

Steamにもフレームレート表示機能があるため、そっちの方が使いやすい方はそっちでもOK!
フレームレートが足りないときは「超解像度技術」を活用する

基本的にモンハンワイルズは「超解像度技術」(アップスケーリング)と「フレーム生成」の使用が前提になっています。目指すフレームレートに届いていないと感じたときはどちらも活用しましょう。
設定画面内のGRAPHICSの中に設定項目があります。
なお、超解像度技術には「NVIDIA DLSS」と「AMD FSR3」の2種類があります。基本的にNVIDIA製のグラフィックボードの場合はDLSS、AMD製のグラフィックボードの場合はFSRがおすすめですが、NVIDIA製でも世代によってはFSRを使用した方が良い場合も…。
詳しくは下の記事でも解説しているので、気になる方はこちらも合わせてご覧ください。
フレームレートの上限を設定すると負荷が軽くなる

スペックに余裕がある場合に限られますが、最大出力よりも少し下げた設定にすることでGPUへの負荷を軽くすることができます。
実際にいま出ているフレームレートが目標とするフレームレートよりも高い場合は、多少下げた値を上限にするのもおすすめです。もちろんこれは好みにもよるので、高いフレームレートでそのまま遊ぶのも問題ありません。

私の場合は最大100fpsくらいは出そうなのですが、80fpsあればいいだろうということでちょっと余裕をもって90fpsにしました。これでGPUの使用率は戦闘中や悪天候時でもだいたい85%くらいになっています。
フレームレートとは1秒間あたりのコマ数のこと
フレームレートとは「fps(Frame Per Second)」とも呼ばれ、1秒間あたりのフレーム数(=コマ数)のことを指します。

フレームとはパラパラ漫画や紙芝居の1ページのようなイメージで、この枚数が多ければ多いほど描かれているものの動きが滑らかに見えます。
詳しくは下記の記事でも触れているので気になる方はぜひご覧ください!
人間が認識できるフレームレート数は240fps?
どれくらいのfpsを目指すべきかという話になると「240」という数字を目にすることがあります。これは人間が認識できるフレームレート数は240fps程度が限界という「人間の限界240fps説」がPCゲーム界隈には広まっているためです。
ただ、実のところこの「人間の限界240fps説」に関しては昔から何の出典情報もなく「研究で判明した」とだけ言われていて、その元となった研究が何なのかはよく分かっていません。
それでも、PCゲーム界隈ではもはやこれが当然で常識であるかのように語り継がれているのが現状です。

私もこの「フレームレート」について触れるたびに出典を探してみているのですが、いまだにはっきりした出典には当たれていません。本当にこんな研究結果あったのかな…?
ちなみに、2020年の段階で似たような研究成果を発表した大学がありました。
東京都市大学は2020年に人の目は1000分の8秒の変化を認識というプレスリリースを発表していて、1000分の8秒(0.008秒)、つまり125fps程度の映像までは変化を認識できるという説を提唱し、国際会議でも発表したそうです。
もしかすると、この発表内にある「周波数を高く設定したモニターの方が(240Hzと120Hzで比較)反応速度が速くなり」という記述を読み違えて「240fpsまで認識できる」という説が広まった可能性も…?
「人間の限界240fps説」の出典はソニーの研究?
ただ、私の感覚としてはこの2020年よりも前から「人間の限界240fps説」が語り継がれていた気がしてやみません。そこで、Twitterの古いデータを遡ってみることにしました。
すると、どうも2011年8月時点において、すでにこの「人間の限界240fps説」がインターネット住民の間ではウワサになっているようでした。
おそらくこの「ソニーの研究」は「ハイビジョン映像の本質を引き出す ソニーの「HFR Comfort-3D技術」」(2009年10月5日)に記載されている研究のことだと思います。
たしかに、下の文章だけを見ると「ほえ〜240fpsまで知覚できるんだ」となりそうですが、
240fpsでは細かな砂浜のテクスチャまでがハッキリと見え、早い動きの中にあっても十分い細かな情報を人間が読み取れることを示してくれる。対して60fpsでは映像のディテールは動きの中に溶け込んでしまう。
記事全体をよく読んでみると、この240fpsという話はあくまでもカメラ映像の「動画ボヤケとジャーキネス」という文脈の中での話であることがわかります。
「ジャーキネス」とは、fpsが高くなることで逆にカクカクして見えるという、シャッタースピードに起因するカメラ映像特有の現象です。もしゲーム映像でこれが起こるなら最新の360Hzのモニターを使っている人から「fpsが高いのにカクカクする!」というクレームが出そうなものですが、過去から現在にかけてそういった話はあまり聞いたことはありません。
単純にこの研究の「240fps」という数値を引用して人間の知覚限界は240fpsとするのは少し違うかもという気はしています。
もしかするとこれ以外にも何か情報の出所となった論文があるのかもしれないのですが他にはなかなか見つからず、「人間の限界240fps説」はいまだに真偽も含めてわからないことの多いウワサではあります。

ちなみにこのツイートの方の言う通り、さすがに60fps→120fpsは見え方が大きく変わります。少なくとも人間の知覚の限界は60fpsではなさそう。
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