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ドスパラ様より「GALLERIA XDR7A-97XT-GD」を貸与いただきました!
40万円を超える(2025年12月6日時点)超ハイスペックモデルで、過去にレビューしたPCの中では価格も性能もトップクラス!新しいデザインになったGALLERIAの新ケースも初めて実物を見るのでワクワクしています!
それでは、早速ですがPCの写真や実際の性能を踏まえながらレビューをしていきます!

ゲームPCラボ管理人
KUL
当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。
社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングPCで失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました。
【GALLERIA XDR7A-97XT-GD】のスペック・評価

| CPU | (5.0/5.0) |
| GPU | (5.0/5.0) |
| メモリ | (5.0/5.0) |
| コスパ | (4.5/5.0) |
| CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D (4.7GHz-5.2GHz/8コア/16スレッド) |
| GPU | AMD Radeon RX 9070 XT (16GB/GDDR6) |
| メモリ | 32GB (16GBx2, DDR5-4800) |
| ストレージ | 1TB SSD (NVMe Gen4, TLC) |
| マザーボード | AMD B850 チップセット ATXマザーボード |
| 電源 | 1,000W (80PLUS PLATINUM) |
| CPUクーラー | ASETEK 624S-M2 (水冷式/240mm/非発光) |
| 本体サイズ (幅/奥行/高さ) | 幅(W):220mm 高さ(H):498mm 奥行(D):488mm |
| 本体重量 | 約16kg |
| 本体価格※ (税込) | 424,980円 |
AMD製品の中でも抜群にゲーミング性能が高いパーツを採用

とくにゲームにおいては大正義の「Ryzen 7 9800X3D」が搭載されています。
この構成の見どころはとにかくまず「Ryzen 7 9800X3D」!
「Ryzen 7 9800X3D」はゲーミング性能に特化したAMDの「X3Dシリーズ」のひとつ。AMDの独自技術である「3D V-Chache」を採用していて、特に大容量のキャッシュを必要とするPCゲームにおいては非常に高いパフォーマンスを発揮します。
ただ、実は各サイトのCPUベンチマークスコアなんかを見ると、「Ryzen 7 9800X3D」のベンチマークスコアはそこまで高いものではありません。CPUベンチだけなら、Intel製の「Core i9-14900K」や「Core Ultra 7 265K」の方が高いという結果もままあります。
ただ、先ほども書いた通り、「Ryzen 7 9800X3D」が本領を発揮するのはPCゲーム用途。このベンチマークの上下関係は、実際に高負荷のゲームを用いたテストを行うとすっかり逆転します。
たとえば下記は激重ゲームとして名高い「Cyberpunk 2077」を用いたベンチマークの結果です(ゲーミングPC徹底解剖から引用)。

一般的なCPUベンチマークでは格上だった「Core i9-14900K」や「Core Ultra 7 265K」を下して、非常に高いパフォーマンス、フレームレートを叩き出していることがわかります。
PCゲーム用途のCPUとしては「現状の最適解」に近いと言ってもいいようなCPUだと思います。
ちなみにGPUに関してもAMD製の中ではハイエンドといっても過言ではない「Radeon RX 9070 XT」を採用、WQHDから4Kまで広い幅の解像度でゲームを楽しむことができます。

ただそのスペックの高さゆえに、逆にフルHDだとその性能が活かしきれないことがあります。配信やよっぽど重いゲームを遊ぶ用途でなければ、解像度は基本的にWQHD以上がおすすめです。
外装は非常にすっきりとしたデザイン

PC本体の外観写真はこんな感じ!
今回お借りしたPCはマザーボードの型番が異なっている(B850系ではなくB650系)とのことで、背面ポートの仕様は実機と異なる可能性があります。
抜き差しが便利な上部ポート
GALLERIAと言えばの前面ポートは、新ケースになっても引き続き採用!
イスに座りながらでもどこに差しているかがひと目で確認できるので、日常の機器の抜き挿しはとにかく非常に便利です。

とくにVRChatをはじめとするVRゲームで使うHMDはType-Cでの接続が多いので、前面にポートが用意されているのはかなりありがたいです。あとはフルトラ機材のドングルなんかも前面に挿せますね。

ちなみに、見ての通り電源ボタンも同じ面に配置されています。
丸みを帯びた場所に付いているということもあって、うっかり何かの拍子で触れて電源を落としたりしてしまいそうですが、そこは意外と大丈夫そうな印象でした。押し心地が構硬めで、ちょっとぶつかったくらいでは誤作動は起こさなそうという印象です。

そもそも意外とナナメ方向に何かをぶつけるということもないので、ここはあんまり気にしなくても平気かなあと思いました。
冷却性能重視の前面給気口
新ケースをじっくり見て、結構特徴的だと感じたのが前面の給気口。

パッと見だと給気口なんてなさそうですが、前面パネルと本体の間にスキマがあり、前面パネルの裏側にはでっかいファンが付いた給気口が配置されています。


公式サイトの解説によると、これによって旧ケースと比べて吸気面積が約2.5倍、吸気量が約3倍にまでアップしたとか。新デザインモデルは少し高めですが、こういうところがしっかりしています。
給気口と関連して紹介しておくと、実は新デザインのケースは排気口もかなり大きめに確保されています。
新ケースでは、ほぼ全面がメッシュ素材となっている上面がメインの排気口。内部から見てみると水冷のラジエーターとファンがしっかり搭載されています。

上部がメイン排気口なので、側面や背面の排気スペースにはそこまで神経質になる必要はなさそうです。また夏場は足元に熱気が溜まるのも防げそうでメリットたくさん!
PC内部は配線も少なめでかなりすっきり
空冷だとどうしてもケーブル類がごちゃごちゃしがちですが、本モデルはその点かなりすっきりとした見た目になっています。


ハイスペックモデルは消費電力が多い関係でどうしても発熱量も多くなるので冷却性能も重要です。中がすっきりしているというのはそれだけでも熱がこもりにくくなるので大きなメリットになります。
今回お借りしているモデルは「実際の「GALLERIA XDR7A-97XT-GD」とはマザーボードが異なる」とのことなので、マザボ周りの紹介は割愛します。
各種ベンチマークソフトでゲーミング性能も確認していきます!

買い替えで検討している方はぜひ自分のPCでベンチマークを回してスコアを比較してみてください!
モンスターハンターワイルズ【HD:41931 / WQHD:38512】
今回はスペックがめちゃめちゃ高いモデルなので「フレーム生成なし」でベンチマークを回してみました。設定はあまりいじらずに、グラフィックプリセットが「ウルトラ」、GPUがNVIDIAではないのでレイトレーシングは「オフ」です。
回してみた結果は下記の通り。
フルHDなら平均123.79FPS、WQHDでも平均113.43FPSという結果で、「フレーム生成を使わなくても問題なく遊べそう」というとんでもない性能の高さが明らかに。
シューター系のゲームなどとは違って対人要素がないので、そこまで高いフレームレートは必要ありませんが、FPSを上げたいなら「フレーム生成」をオンにするのも手。グラボの負荷を下げたい場合もフレーム生成をオンに。
ファイナルファンタジーXIV【HD:34786 / WQHD:24485】
毎度おなじみのベンチマーク「FF14」も試してみます。幅広いゲーミングPCで試せるので、さらに分かりやすいスコア差が出るかもしれません。
設定はシンプルに、プリセットが「最高品質」、ウィンドウモードでFSRを適用しています。
1枚目がフルHDでの計測結果、2枚目がWQHDの計測結果です。
フルHDなら34786、WQHDで24485となりました。今までいくつかPCの実機レビューをしてきましたがダントツの結果です。
参考までにRTX4070搭載の私のPCはフルHDで22138というスコア。実際にWQHDでFF14を遊んでいますが、最高設定にすると空冷ファンがビュンビュンに回ってしまうのでフレームレート上限を60fpsに設定しています。
一方、本モデルはWQHDの最高設定でもだいぶ余裕のある動作で、リフレッシュレートの上限までラクラク動かすことができました。

リムサ・ロミンサ(FF14の都市名)のようなプレイヤーが大勢いるような場所でもグラボに負荷がかかっていなかったので、さすがに私も買い替え欲が湧いてきました。
ファイナルファンタジーXV【HD:19464 / WQHD:15434】
FF14を試したのでFF15も試しておきましょう。
設定は「高品質」でフルスクリーンでの計測を行いました。結果は下記の通り。
フルHDなら19465、WQHDで15435となりました。評価はもちろん「非常に快適」。

ちなみに私のPCだとスコアはフルHDで16428。やはりRTX4070と比べて圧倒的なパフォーマンスが出ています。
黒神話:悟空【HD:平均121fps / WQHD:平均96fps】
もうひとつ負荷のかかるベンチマークも回してみましょう。最高設定だとかなりの負荷がかかる「黒神話:悟空」のベンチマークソフトを試してみます。
とはいえ、プリセット「最高」とフレーム生成オフを併用したところさすがに60fpsを割ってしまいました。実際のプレイ環境を想定して、今回はプリセット「最高」とフレーム生成オンでのテストを行います。
結果は次の通りで1枚目がフルHD、2枚目がWQHDの結果です。
フルHDで121FPS、WQHDでは96FPSという結果に。WQHDでも下限80fpsを維持しているので、グラフィック「最高」でも満足に遊べそう。
とはいえ、このスペックでフレーム生成を付けても100FPSを割るこのゲームにもびっくりですが…。
さて、実際に本モデルで色々試してみる中でいくつか注意点が見えてきたのでそこにも触れておきます。
フルタワー型なのでサイズ・重量が大きめ
特にはじめてフルタワー型を買う方は注意してほしいのですが、本体サイズが結構大きいです。
実際に届いた段ボールがこのサイズがこの写真くらいのサイズ。
重量もPC本体だけで約16kg! 重い物を持つのがニガテな方は、移動させたり持ち運びするのがちょっと大変かも。とくに女性の方は結構難儀しそうな重さなので、メゾネットタイプのお家に住んでいる方やお部屋が2階にある方などはどうやって上階へ移動させるかも考えておくといいかも。

実際に私もメゾネットの家なのでこの段ボールを持って家の中の階段を上らないといけなかったのですが、そこそこの重労働でした…
せっかくなので実際のPC本体のサイズも見ていきましょう。
本モデルのサイズは幅220mm、高さ:498mm、奥行:488mmで、現在一般的なミドルタワー型のゲーミングPCよりも、ひと周りふた周り大きな仕様となっています。
実際に私がいま使っているミドルタワーと比較した写真がこちら。
見ての通り、おそらく想像よりも大きなPCが届きますので、はじめて購入する方は設置場所に十分なスペースが十分にあるかを再度確認しておきましょう。
またミドルタワーから本モデルに買い替える方も注意が必要です。私は普段デスク下のスペースにPCを設置しているのですが、本モデルは高さがあるため収まりきらず、床に直起きする形となりました。


取り回しが大きく変わってくるのでPC中級者の方でも注意!
CPU高負荷時のファン音は結構大きめ
たとえばゲームを起動する時や動画をエンコードする時など、一時的にでもCPUに高い負荷がかかるとCPUのファンが全力で回り始めます。しっかり冷やそうとするためか、これが結構な音がします。
感覚的には扇風機やサーキュレーターを中風設定で回しているくらいの音量です。

性能が高いので仕方ないかもしれませんが初期状態だと高負荷時に結構な音がします
そのため、配信などで静音性を求める方はファンの回転数を調整する必要があります。
調べてみるとファンの回転数を適切に調整する方法があるようなので、下記を試してみるといいかもしれません(PCのモデル名は異なりますが使用している同じCPUクーラーを使用しています)。
今回はドスパラ様からお借りした「GALLERIA XDR7A-97XT-GD」の実機レビューを行いました!

実際に1週間程度使ってみましたが、とにかくスペックの高さを感じることはとても多かった印象です。今使っているPCはどうしてもCPUに負荷がかかりすぎるのが気になって、最高画質に設定したとしてもfps上限を設定したりなどしてしまうのですが、本モデルはそのあたりを全く気にせずに遊べたのが非常に良かったです。特にFF14とかね…よかった……。
気になった方はぜひ一度ドスパラの公式サイトも覗いてみていただければと思います。
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