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今回紹介するのは、ドスパラのゲーミングPC「GALLERIA RM7C-R57」。
「Core i7-14700F」と「RTX 5070」を搭載したパワフルなゲーミングPCです。
本記事では「GALLERIA RM7C-R57」の性能評価、パーツの特徴、おすすめのカスタマイズなどを解説していきます。

【監修者】ゲームPCラボ管理人
KUL
当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。
社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングPCで失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました。

【執筆者】ゲームPCラボ ライター
ベル塚ベル
ゲーム関連の雑誌・書籍、そしてWebサイトを中心に執筆活動を行うフリーライター。生粋のゲーマーであり、仕事もプライベートもゲーム三昧。
Steamで頻繁にゲームをプレイすることから、ゲーミングPCにも精通しています。その知識と経験を活かし、読者の皆さんがより快適にPCゲームを楽しめるような情報をお届けします。
【GALLERIA RM7C-R57】のスペック・評価

CPU | (4.5/5.0) |
GPU | (4.0/5.0) |
メモリ | (4.0/5.0) |
コスパ | (4.0/5.0) |
CPU | Core i7-14700F (2.1GHz-5.3GHz/20コア/28スレッド) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 (12GB GDDR7) |
メモリ | 16GB (8GBx2, DDR5-4800) |
ストレージ | 500GB SSD (NVMe Gen4) |
チップセット | インテル B760 チップセット |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) |
CPUクーラー | 空冷式 12cmサイドフロー大型CPUファン |
本体サイズ (幅/奥行/高さ) | 約220mm×440mm×425mm |
本体重量 | 約14kg |
本体価格 (税込) | 259,980円 |
- 処理性能が高い、第14世代の高性能CPU「Core i7-14700F」を採用
- 使い勝手の幅が広がる、NVIDIAの新世代GPU「RTX5070」(VRAM12GB)を搭載
- 落ち着いたデザインとメンテナンス性に優れたPCケース
- メモリが16GBのため、次世代ゲームに対応しきれない場合も
- ストレージが500GBと小さい
- 高性能な分、価格が26万円と高め
ゲームPCラボライターの評価

多彩な用途に対応できる万能型ゲーミングPC。さまざまな用途で使いたい人にとっては魅力的な一台
「i7シリーズ」の中でも高い性能を誇る「Core i7-14700F」と、2025年3月に発売されたNVIDIAの「GeForce RTX5070」を搭載したモデルです。
ゲーミング性能は圧倒的! たとえば、いま話題の「モンスターハンターワイルズ」であれば、フルHDおよびWQHD、いずれの解像度(ゲーム内画質「最高設定」)でも120FPS超えを狙えるほどの性能を備えています。
フルHDであれば、ほとんどのゲームを快適に楽しむことが可能です。WQHDの場合はゲーム側の要求スペックによって左右されることもありますが、要求スペックが極端に高くなければ、十分快適にプレイできます。このような性能があれば、新作ゲームの推奨スペックに一喜一憂することも、当面はなさそうです。
優れているのはGPUだけではありません。CPUである「Core i7-14700F」は処理能力に優れ、動画編集のようにCPUに高負荷がかかる作業においても、圧倒的なパフォーマンスを発揮します。またゲームにおいてCPUは、AI処理や物理演算、データの読み込みなどさまざまな役割を担っており、性能が高いほど快適なゲームプレイが可能となります。

ただし、CPUの性能が一定水準を超えている場合、実際のところゲームへの影響は大きく変わらないとも言われています。
たとえば「Core i7-14700F」よりも安価で性能がやや劣る「Core i5-14400F」でも、「モンスターハンターワイルズ」は快適にプレイ可能です。とくにフルHD環境では、CPUの性能差がゲーム体験に与える影響はほとんどないケースもあります。
そのため、「要求スペックの高いゲームを頻繁にプレイする」「WQHD解像度で楽しみたい」「動画編集などのクリエイティブ作業を快適に行いたい」といった場合を除き、「i7シリーズ」にこだわる必要はありません。カジュアルにゲームを楽しむだけであれば、「i5シリーズ」を搭載した価格の安い「GALLERIA RM5C-R57」でも十分です。
PCの使用目的やゲームへのこだわり度合いによって、本モデルへの評価は変わってくるでしょう。
評価が分かれる点としては、「メモリ」が挙げられます。本モデルには16GBのメモリが搭載されていますが、基本的にはゲームや動画編集を快適に行える容量です。ただ、最近のゲームでは32GBを推奨するタイトルも登場し始めており、幅広いゲームを楽しみたい場合は、16GBではやや物足りなさを感じるかもしれません。
本モデルの明確な弱点はストレージです。正直に言って、現代において500GBは少なめです。Windows システムデータ(約60GB)と複数のゲームをインストールするだけで、すぐに容量が不足します。動画編集を行う場合は、なおさら不足するでしょう。ストレージに関しては、カスタマイズがほぼ必須となります。
「GALLERIA RM7C-R57」の構成の中から特徴的なものをピックアップして紹介します。
【CPU】Core i7-14700F

新世代CPUに匹敵する力を持つ、性能と価格の両面に優れたコスパ重視のCPU
2024年1月に発売された、20コア28スレッドで動作するIntel製のCPUです。
コアは処理の命令を下すための装置であり、スレッドはその命令された処理を同時に実行できる最大数を示します。コアとスレッドの数が多いほど、処理能力が高くなり、より優れたパフォーマンスを発揮してくれます。こうした性能により、本モデルは要求スペックの高いゲームプレイや動画編集など、CPUに高い負荷がかかる作業も快適にこなすことができるのが強みです。
ちなみに現在、Intelは「Ultra」シリーズと呼ばれる新世代CPUを展開しており、中でも本CPUとよく比較されるのが、同じ7の数字を冠する「Ultra 7 265F」です。実はこのふたつ、ゲーミング性能に大きな差はなく、「Core i7-14700F」のほうが旧世代である分、価格が抑えられています。
つまり「Core i7-14700F」は、性能と価格の両面でコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

ちなみに「Ultra 7 265F」は低発熱性と省電力性に優れていますが、「Core i7-14700F」からあえてグレードアップするほどの大きな魅力があるとは言いがたいです。
【GPU】GeForce RTX 5070

圧倒的なゲーム体験を味わえる優秀なGPU
2025年3月5日に発売された、70番台の名を冠する最新GPUです。
前世代の「RTX 4070 Ti」と同等の性能を備えており、「モンスターハンターワイルズ」をはじめ、さまざまな重量級ゲームを快適に楽しめるスペックを有しています。また、ビデオメモリが12GBと大容量なため、WQHD解像度でのゲームプレイはもちろん、「Stable Diffusion」などの画像生成AIにも対応可能である点も、大きな魅力と言えます。
本GPUの最大の特徴は、「NVIDIA DLSS 4」に対応している点です。これはAIを活用して複数のフレームを生成する「マルチフレーム生成」により、ゲームパフォーマンスを大幅に向上させる機能で、「GeForce RTX 50」シリーズに搭載されています。ゲーム側がこの機能に対応していなければ使用できないのが難点ですが、「黒神話:悟空」や「ディアブロ IV」など、すでに100本以上のタイトルが対応しており、今後も対応タイトルは増えていくので、「DLSS 4」の恩恵は十分に受けられるでしょう。
「DLSS 4」とは別に、「GeForce RTX 50」シリーズには「DLSS MFG」と呼ばれる機能も搭載されています。これは「DLSS FG(NVIDIA DLSS 3)」に対応したゲームでフレームレートを向上させる機能です。そのため、「DLSS 4」に対応していないゲームでも、タイトルによってはマルチフレーム生成の恩恵を受けることができます。なお、「DLSS MFG」を利用するには、「NVIDIA App」というツールが必要です。
ちなみに、「DLSS 4」を活用することで、旧世代の最上位GPUである「RTX 4090」を上回るフレームレートを記録することもあります。性能以上のパフォーマンスを引き出すことができるため、対応しているゲームでは積極的にこの機能を活用するのがおすすめです。
さらに「GeForce RTX 5070」は、ゲームのグラフィックを映画のようにリアルで臨場感あふれるものにする「フルレイトレーシング」や、応答性を向上させ、対戦型ゲームにおいてより正確で素早い照準精度を実現する「NVIDIA Reflex 2」にも対応しています。これらの機能により、あらゆる場面で極上のゲーム体験が可能です。
【ストレージ】500GB SSD (M.2 NVMe Gen4)

物足りないどころの問題ではない! 最低でも1TBへのアップグレードを推奨します
前述のとおり、ストレージ容量が500GBでは少なすぎます。
本モデルには、初期状態でWindowsのシステムデータが約60GB分あり、実際に使用可能な容量はおよそ440GBです。そこに複数のゲームをインストールすれば、すぐにストレージは埋まってしまいます。とくに最近のゲームは容量が大きく、100GBを超えるものも珍しくありません。
ゲーム以外の用途でもPCを使う場合は、ソフトウェアやデータによってさらに容量を消費するため、500GBでは到底足りません。
ゲーム用途が中心であれば1TB、動画編集なども行うのであれば2TBへのストレージ増設をおすすめします。

過去に筆者は500GB SSDのPCを使っていました。そのときは容量がカツカツで、遊びたいゲームをその都度1~2本だけインストールし、それ以外のゲームはアンインストールしてストレージ管理をしていました。すっごく面倒臭かったです(汗)。
「GALLERIA RM7C-R57」をより使いやすくするためのカスタマイズを紹介します。
ドスパラは、購入ページでパーツの換装や増設をはじめとする「カスタマイズ」が行えます。自分でPCケースを開けてパーツをいじる必要などもなく、すべて搭載・調整された状態で手元に届くので、初心者の方でも安心して利用することができます。
ストレージの増設、最低6,000円はマスト
おすすめは、メモリ、ストレージ、CPUクーラーのカスタマイズです。
①メモリ | ②ストレージ | ③CPUクーラー | |
---|---|---|---|
カスタマイズ前 | 16GB (8GBx2) (DDR5-4800) | 500GB SSD (M.2 NVMe Gen4) | 空冷式 (12cmサイドフロー大型CPUファン) |
カスタマイズ後 | 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) | 1TB SSD (NVMe Gen4) | 水冷式 (MSI MAG CORELIQUID E240) |
カスタマイズ おすすめ度 |
メモリは、純粋に容量だけを増やす形で、16GB×2枚の32GB構成への換装(+13,900円)がおすすめです。64GB構成以上へのカスタマイズは不要!
ストレージは、PCの用途がゲームのみであれば1TB SSD(+6,000円)、動画編集なども行う場合は2TB SSD(+17,000円)への換装がおすすめです。
ただし、2TBへの換装はやや割高なため、まずは1TBにカスタマイズし、容量が不足してきたら外付けSSDやHDD(編集した動画などの保存用)を追加購入するのもひとつの手です。
CPUに負荷のかかる重たいゲームや動画編集を長時間行うのであれば、CPUクーラーをしっかりと冷やせる水冷式(+13,000円)にアップグレードするのもありです。

いずれにしても、ストレージの増設は「マスト」と考えてよいでしょう。メモリとCPUクーラーは予算と相談しつつ…でも大丈夫です。
【メモリ】16GB(8GBx2)→32GB(16GBx2)

メモリを32GBにカスタマイズする場合は「32GB (16GBx2) (DDR5-4800)」 を選びましょう。
「パルワールド」や「JDM: Japanese Drift Master」など、最近チラホラと推奨スペック32GBのゲームが登場しはじめました。より多くのゲームをプレイするのであれば、メモリを増設しておいて損はありません。

とはいえ、メジャータイトルの多くは16GBで事足りるので、予算と相談しつつ、増設を検討するといいでしょう。
【ストレージ】500GB SSD→1TB SSD

ストレージの拡張には、「1TB SSD(NVMe Gen4)」を選ぶのがおすすめです。
前述のとおり、500GB→1TBは+6,000円に対し、500GB→2TBは+17,000円と、ややコストパフォーマンスが劣ります。すぐに1TBを超えるような使い方をしないのであれば、無理に「2TB SSD(NVMe Gen4)」に増設する必要はありません。
カスタマイズ項目の中にはHDDもあり、2TBで+9,900円とSSDより割安に見えますが、HDDは読み書き速度が圧倒的に遅いため、PCゲームをプレイする目的では絶対に選ぶべきではありません。ただし、ゲームの録画データや編集した動画ファイルの保存先としては重宝するため、そういった目的であれば、HDDの追加カスタマイズはありです。
なお、ストレージのカスタマイズ画面では、「データ復旧サービス」(年額2,200円〜)への加入を勧められます。

Steamをはじめとするオンラインゲーム配信プラットフォームは、サーバー側でデータのバックアップを行っているため、PC側のデータが消えてもゲームを再インストールすれば続きからプレイ可能です。そのため、故障によって支障が出るような重要なデータを扱っていない限り、このサービスに加入する必要はないでしょう。

外付けSSD/HDDの活用や、ドスパラ以外の復旧業者を利用するという手段もあるため、たとえ重要なデータを保有していたとしても、「データ復旧サービス」に必ずしも加入する必要はありません。
【CPUクーラー】空冷式→水冷式(MSI MAG CORELIQUID E240)

GALLERIAは、標準搭載の空冷式CPUクーラー(12cmサイドフロー大型CPUファン)と、PCケースに装備された140mm冷却ファンにより、比較的高い冷却性能を備えています。そのため、標準構成のままでも十分にゲームを楽しめます。
ただし、本モデルに搭載されている「Core i7-14700F」は高性能なぶん発熱量も多く、重いゲームや動画編集を長時間行うと、CPU温度が上昇し、パフォーマンスが低下する恐れがあります。
CPUに高い負荷をかける使い方を想定している場合は、標準の「(空冷式)12cmサイドフロー大型CPUファン」から「(水冷式)MSI MAG CORELIQUID E240(ARGBライティング対応)」へアップグレードしておくことで、熱によるトラブルを気にせず安心して使えます。併せて、CPUグリスを冷却性の高いナノダイヤモンドグリス(+2,000円)にしておくのもおすすめです。

水冷式は価格こそ高めですが、静音性に優れており、動作音が非常に静かな点も大きな魅力です。
その他のカスタマイズはお好みで
今回のモデルに関してはここまで紹介したものをカスタマイズするくらいで他に必須級のカスタマイズはありませんが、もしこだわりがあればその他のカスタマイズを追加してもOK。
他のパーツのカスタマイズについては下記記事でも解説しているので、もっと知りたい方はぜひご覧ください。
同じくドスパラのゲーミングPCには、「GALLERIA XA7C-R57」というモデルがあります。
CPUやGPUなどのスペックは本モデルとまったく同じですが、こちらは標準でメモリ32GB、ストレージ1TBを搭載しており、価格は274,980円です。
一方、本モデル「GALLERIA RM7C-R57」で同様にメモリを32GB、ストレージを1TBにカスタマイズすると、合計279,880円となります。
GALLERIA XA7C-R57 (標準装備) | GALLERIA RM7C-R57 (メモリ、ストレージ増設) | |
---|---|---|
CPU | Core i7-14700F | Core i7-14700F |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 | NVIDIA GeForce RTX 5070 |
メモリ | 32GB | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD | 1TB SSD |
金額 | 274,980円 | 279,880円 |
おわかりいただけたでしょうか。本モデルでメモリとストレージをカスタマイズするくらいなら、「GALLERIA XA7C-R57」を購入したほうが、わずかにお得なのです(なんだってっ!)。
本モデルのカスタマイズを検討している方は、PCそのものを「GALLERIA XA7C-R57」に切り替えるのもひとつの選択肢と言えるでしょう。とはいえドスパラは価格改定がこまめに行われるため、購入するタイミングによってはお得ではなくなる可能性もあります。購入前には必ず公式サイトで金額を比較確認するようにしましょう。

こういうのって、購入時には気づかないのに、あとから知ってちょっと損した気分になるんですよね(汗)。
今回はドスパラのゲーミングPC「GALLERIA RM7C-R57」についてご紹介しました。
標準価格は約26万円とやや高めですが、「Apex Legends」のような軽めのゲームから、「モンスターハンターワイルズ」といった重量級タイトルまで、幅広いゲームを快適にプレイできます。さらに、高性能なCPUとGPUを搭載しているため、動画編集や画像生成AIといった用途にマルチに対応できるのも大きな強みです。
「いろいろなゲームを楽しみたい」「動画編集もこなしたい」と考えている方にとって、「GALLERIA RM7C-R57」は非常に有力な選択肢のひとつになるはずです。
ゲームPCラボでは、このほかにもゲーミングPCのレビューを定期的に行っています。ぜひ今後のPC選びの参考にしてみてください。
CPUにはハイクラスモデルにも搭載される「Core i7-14700F」、グラフィックボードにはWQHDでも満足に遊べる「Radeon RX 7800 XT 16GB」を搭載したモデル。モンハンワイルズをしっかりと楽しみ切りたい方におすすめです。

CPUには「Ryzen 7 5700X」、グラフィックスにはベーシックな「Radeon RX 7600 8GB」を搭載したモデル。
ゲーマーにはうれしい1TB SSD搭載で、色々なPCゲームを遊ぶ方でも安心!価格も約18万円と、はじめてのゲーミングPCにおすすめの一台です。
ゲームに必要な周辺機器計7点がセットになったモデル。周辺機器を揃えるとなると安くてもPC本体の他に2~3万円程度が追加でかかりますが、それらが全部いっぺんに揃います!
CPUには「Core i5-14400F」、グラフィックスには「GeForce RTX 4060 Ti」を搭載。最新の3Dゲームも十分に遊べるスペックです。