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今回ピックアップするのは、ドスパラのゲーミングPC「GALLERIA XPC7A-R57-GD」です。「Core Ultra 7 265F」と「RTX 5070」を採用した、オールラウンドに活躍するミドルクラスのPCとなっています。
本記事では「GALLERIA XPC7A-R57-GD」の性能評価、パーツの特徴、おすすめのカスタマイズなどを解説していきます。

【監修者】ゲームPCラボ管理人
KUL
当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。
社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングPCで失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました。

【執筆者】ゲームPCラボ ライター
ベル塚ベル
ゲーム関連の雑誌・書籍、そしてWebサイトを中心に執筆活動を行うフリーライター。生粋のゲーマーであり、仕事もプライベートもゲーム三昧。
Steamで頻繁にゲームをプレイすることから、ゲーミングPCにも精通しています。その知識と経験を活かし、読者の皆さんがより快適にPCゲームを楽しめるような情報をお届けします。
AMD製の良コスパGPU「Radeon RX 9060XT 16GB」を採用した、いまイチ押しのおすすめモデル! 水冷CPUクーラー装備で、排熱効率にも気を使ったPC。
CPUには「Ryzen 7 5700」を採用し、フルHDならほとんどのゲームを遊び切れる十分な性能。ゲーミングPC初心者にもおすすめの一台です!
【GALLERIA XPC7A-R57-GD】の性能・評価

CPU | (4.5/5.0) |
GPU | (4.5/5.0) |
メモリ | (4.0/5.0) |
コスパ | (3.5/5.0) |
CPU | Core Ultra 7 265F (2.4GHz-5.3GHz/20コア/20スレッド) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 (12GB GDDR7) |
メモリ | 16GB (16GBx2, DDR5-5600) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) |
チップセット | インテル B860 チップセット |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) |
CPUクーラー | 空冷式 12cmサイドフロー大型CPUファン |
本体サイズ (幅/奥行/高さ) | 約220mm×488mm×498mm |
本体重量 | 約16kg |
本体価格 (税込) | 259,980円 |
- AI用途に強く、かつ省電力性に優れたCPU「Core Ultra 7 265F」を搭載
- ゲーミング性能の高いNVIDIAの新世代GPU「RTX5070」(VRAM12GB)を採用
- 1TBのSSDを標準搭載
- ケースサイズが大きく場所を取りやすい
- PCケースが刷新された影響で旧モデルと比べてやや割高に
ゲームPCラボライターの総評

新世代パーツを搭載した今注目のゲーミングPC。フルHDやWQHDでプレイするなら十分すぎる性能!
本モデルは、“ウルトラ”の名を冠する新型CPU「Core Ultra 7 265F」と、NVIDIAの人気GPU「GeForce RTX5070 12GB」を中心に構成されたPCです。ミドルスペック帯の中でも、高い性能を備えている点が大きな特徴となっています。
特筆すべきは、何と言ってもGPU「RTX5070」の存在です。「RTX 5060」や「5060 Ti」よりもワンランク上のグレードとなる本GPUは、ゲーミング性能の高さが魅力。
本製品の販売ページに記載されている各ゲームのFPS参考値では、「サイバーパンク」がフルHD(最高画質)で145fps、WQHD(最高画質)で95fps。「モンスターハンターワイルズ」は、フルHD(最高画質)で80fps、WQHD(最高画質)で65fpsとなっています。PCゲームの中でも重量級タイトルとされる「サイバーパンク」や「モンスターハンターワイルズ」で60fpsを超えるパフォーマンスを発揮できるのは、非常に優れた性能と言えるでしょう。
気になる点を挙げるとすれば、価格面です。ドスパラは2025年9月末ごろに販売終了となった旧モデルの代わりとして新モデルを発売し、価格が旧モデルより2~3万円ほど高くなっています。そのため、価格だけを見ると満足度がやや下がるかもしれません。
補足すると、新モデルはPCケースが刷新され、デザイン面以外の改良も施されています。こうした点を考慮すると、本モデル単体で見れば十分に優秀な一台と言えるでしょう。

一部を除き、旧モデルはほぼ売り切れ状態。販売ページも削除され、今後再入荷する可能性もないため、旧モデルの存在は忘れるのが賢明です!
「GALLERIA XPC7A-R57-GD」の構成の中から特徴的なものをピックアップして紹介します。
【CPU】Core Ultra 7 265F

ゲーミング性能は前世代にやや劣るのものの、総合性能の高さが魅力
2025年2月に発売された「Core Ultra 7 265F」は、Intel製の最新CPUであり、「Core i 14000シリーズ」(以下、「14世代CPU」)に代わるモデルとして登場しました。
本CPUはとくにAI・機械学習、発熱性、配信性能に優れており、総合的なパフォーマンスの高さが魅力です。一方、14世代CPUの中でも高い人気を誇る「Core i7-14700F」と比べると、ゲーミング性能はやや劣ります。
“劣る”と言っても、ベンチマークで一部数値が下回る場合があるというだけなので、「あらゆるゲームで最強のパフォーマンスを発揮したい」という方でなければ、「Core Ultra 7 265F」でも十分満足できるはずです。
本CPUがゲームに与える影響の中でもとくに大きいのが低発熱性です。14世代CPUや人気のRyzenシリーズと比べて消費電力が非常に低く、一定の冷却性能があれば空冷式でも十分に冷却できます。無理に水冷式を選ぶ必要がないため、冷却にかかるコストをほかのパーツに回せるのもうれしいポイントです。
【GPU】GeForce RTX 5070 12GB

ゲームを滑らかに、そして美しく描写してくれる魅力的なGPU
「GeForce RTX 4070」の後継機として、2025年3月5日に発売された「GeForce RTX 5070」。
本GPUは、「モンスターハンターワイルズ」のように動作が重いとされる重量級タイトルでも快適にプレイできる性能を備えています。フルHD解像度であれば、現在販売されているほとんどのタイトルを快適に楽しめるでしょう。
ビデオメモリは12GBと比較的大容量であり、高解像度でのゲームプレイはもちろん、少人数でのVRChatやローカル環境での画像生成など、幅広い用途に対応できる点も大きな魅力です。
「RTX 5070」をはじめとするRTX50シリーズは、最新の独自技術を駆使してゲームパフォーマンスを向上させる機能を搭載している点も特徴です。
ひとつ目は「フルレイトレーシング」。ゲームのグラフィックをより美しく描写する機能で、光や影、反射などの表現がリアルに再現されるため、現実と見まがうほどの美しい映像を体感できます。
ふたつ目は「NVIDIA DLSS 4」と「DLSS MFG」。フレームレート(FPS)を生成しつつ画質も補正することで高画質な映像を実現できる機能です。これにより、これまでカクついていたゲームが滑らかに動くことも多く、ゲーマーのあいだでも高い人気を誇ります。
ただし、「DLSS 4」は「Stellar Blade」や「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」など、近年発売されたメジャーなタイトルにしか対応していないのが残念な点。とはいえ、現在対応しているタイトルは100本以上あり、『バイオハザード レクイエム』や『CINDER CITY』『プラグマタ』といった今後リリース予定のタイトルも含まれます。そのため、さまざまなゲームを楽しむ方であれば、恩恵を受ける機会は多いでしょう。

ちなみに「DLSS MFG」は、「DLSS FG(NVIDIA DLSS 3)」に対応していれば機能を利用できます。
【PCケース】ガレリア専用 GE-Gケース (ATX)

旧モデルの洗練されたデザインを継承しつつ、エアフローをさらに強化
ドスパラは2025年9月に、GALLERIAシリーズのケースデザインを5年ぶりに刷新しました。本モデルが使用しているGE-Gケース (ATX)は、フロント両サイドに巨大な吸気口を設けることで、空気流入面積を約2.5倍、吸気量を約3倍に強化。これにより、空気の流れを最適化し冷却性能を高めるエアフローのパワーアップを実現しました。「Core Ultra 7 265F」のように発熱量の低いCPUであれば、空冷式でも十分に冷却できます。
さらに、ケースの上部、前面、底面には、工具不要で簡単に取り外せる防塵フィルターを搭載。ホコリの侵入を防止しつつ、旧モデルよりも簡単なメンテナンスを実現しています。
また、前面のコンソールパネル(USBなどの差し口)にUSB Type-C端子がひとつ追加されたのも、地味ながらうれしいポイントです。
「GALLERIA XPC7A-R57-GD」のカラーは落ち着きのある“ガンメタル × ダークグレイ”ですが、清潔感と美しさを感じさせる“ホワイト × ライトグレイ”のモデル「GALLERIA XPC7A-R57-WL」も存在します。なお、これらは別モデルとして扱われているため、カスタマイズの項目からカラーを変更することはできません。

当然ですが、「GALLERIA XPC7A-R57-GD」と「GALLERIA XPC7A-R57-WL」は色が違うだけで、それ以外のスペックや価格は同じです!
「GALLERIA XPC7A-R57-GD」をより使いやすくするためのカスタマイズを紹介します。
ドスパラは、購入ページでパーツの換装や増設をはじめとする「カスタマイズ」が行えます。自分でPCケースを開けてパーツをいじる必要などもなく、すべて搭載・調整された状態で手元に届くので、初心者の方でも安心して利用することができます。
将来性を考慮するなら、メモリの拡張を推奨
おすすめは、ストレージとメモリのカスタマイズです。
①ストレージ | ②メモリ | |
---|---|---|
カスタマイズ前 | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) | 16GB (8GBx2, (DDR5-5600) |
カスタマイズ後 | 2TB SSD (NVMe Gen4) | 32GB (16GBx2, (DDR5-5600) |
カスタマイズ おすすめ度 |
ストレージについては、大量のPCゲームをインストールしたり、購入後すぐに大量のデータを保存したりする予定がある場合は、大容量の2TB SSD(+11,000円)にするのもひとつの手です。
32GBのメモリを推奨スペックとするタイトルが増え始めているため、今後発売される幅広いジャンルのゲームに対応したい場合は、メモリを32GBに増設(+14,000円)するのがおすすめ!
なお、ミドルスペック以上のゲーミングPCでは、空冷式から水冷式へのCPUクーラーのアップグレードをおすすめするケースが多く見られます。しかし、本モデルは発熱量の低いCPUに加え、12cmサイドフロー型の大型CPUファンと、エアフローが強化された新型PCケースがあるため、CPUクーラーのアップグレード優先度は非常に低いと言えるでしょう。

CPUクーラーは標準仕様で問題なし! ガッツリゲームを遊ぶなら、メモリの増設を優先しましょう。
【ストレージ】1TB SSD→2TB SSD

標準でストレージが大容量といっても、1TBフルに使用できるわけではありません。Windowsのシステムデータが大きいため、実際に利用可能な容量は約900GB程度となり、ゲームやソフトウェアをいくつもインストールすると、すぐに容量不足を感じることがあります。
「ゲームをたくさんインストールしておきたい」「さまざまなソフトウェアを使いたい」という場合は、ストレージを「2TB SSD(NVMe Gen4)」に拡張するのがおすすめです。
ただし、増設費用は+11,000円とやや割高。PC周辺に十分なスペースがあり、急ぎで容量拡張を必要としない場合は、外付けのHDDやSSDで容量不足を解消してもオーケー。
また、ストレージのカスタマイズ画面では、紛失したデータを復旧してくれる「データ復旧サービス」(年額2,200円〜)への加入を勧める下図のような案内が表示されます。

一見すると非常に便利なサービスのようですが、SteamやEpic Gamesなどのオンラインゲーム配信プラットフォームはサーバー側でセーブデータを含め情報をバックアップしているため、PC側のデータが消えたり、自分でアンインストールしたりしても、再インストールすれば続きからプレイできます。
ゲーム以外のデータについてもクラウドストレージサービスを利用すれば問題ありませんし、クラウドへのアップロードが難しいデータはUSBメモリや外付けHDD、SSDにバックアップしておけば十分です。そのため、このサービスの優先度は低いと言えるでしょう

個人的には、2,200円を支払うなら、冷却性能の高い「ナノダイヤモンドグリス」(+2,000円)へのアップグレードを選びます。
【メモリ】16GB→32GB

メモリのカスタマイズをおすすめする理由は、大容量メモリを推奨するタイトルが徐々に増えてきているためです。
有名なタイトルで言えば、「パルワールド」や「ボーダーランズ4」「Kingdom Come: Deliverance II」などは、推奨スペックに32GBのメモリを要求しています。また、ゲームプレイを配信する場合にも、大容量メモリは必要不可欠です。
さまざまなゲームをプレイしたり、配信を行ったりする場合は、メモリを16GBから32GBに拡張(+14,000円)しておいて損はありません。

とはいえ、多くのゲームは16GBで問題なく動作するため、予算が厳しい場合は無理に拡張する必要はありません。
その他のカスタマイズはお好みで
他のカスタマイズは特に必須級のものはないので、もし気になるものがあればお好みで選んで良いかと思います。
他のパーツのカスタマイズについては下記記事でも解説しているので、もっと知りたい方はぜひご覧ください。
今回はドスパラのゲーミングPC「GALLERIA XPC7A-R57-GD」についてご紹介しました。
高性能なGPUによって「モンスターハンターワイルズ」などの重量級タイトルを快適にプレイでき、さらに「Core Ultra 7 265F」の採用によりAI作業やゲーム配信など幅広い用途に対応できる、総合力の高い一台です。
刷新された新たなPCケースにより、旧モデルと比べてやや割高にはなりましたが、その分、冷却性能が強化され、標準の空冷式でも安定した冷却効果が得られるようになっているのも大きな魅力です。新モデルの「GALLERIA XPC7A-R57-GD」で、快適なゲーミングライフを始めてみてはいかがでしょうか。
ゲームPCラボでは、このほかにもゲーミングPCのレビューを定期的に行っています。ぜひ今後のPC選びの参考にしてみてください。
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