ゲーミングチェアのボロボロの合皮を補修してみた!おすすめの補修シートや張り替え手順も紹介

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カラーバリエーションも豊富でインテリアデザインとしても優秀なレザー素材のゲーミングチェア

一方で合皮の特性として、摩擦によって表面が剥がれてきてしまうというデメリットを抱えています。実際に私も今使っているゲーミングチェアは使い込んでだいぶボロボロに…

今回はそんな合皮の剥がれたゲーミングチェアを補修する方法を紹介します。

これが分かれば廃棄寸前だったゲーミングチェアをもっと延命させられるかも?

この記事は私が書いています!

元・MMORPG GM担当

KUL

経歴・想い

当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。

社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングノートで後悔&失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました!

レザー(合皮)素材のゲーミングチェアの特性

基本的に通気性がないので蒸れます

また合皮は人間の汗の成分に弱いらしく、座る時間が長いほど劣化していきます。

一方で他の素材よりもデザインも選択肢も豊富なので、デスク周りで雰囲気を揃えたい方にはうってつけ。

悪いところもあれば良いところもある、そんな素材が合皮です。

KUL
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合皮って実際どうなの?」という記事も以前書いたので合皮素材で考えている方はぜひチェックしてみてください!

ボロボロのゲーミングチェアと補修シートの紹介

さて、そんな合皮のゲーミングチェアを私も使用していたのですが、ついに私が我慢の限界を迎えたので補修することに決めました。

実際の手順紹介の前にまずは今回補修する私のゲーミングチェアの惨状と、救いの手を差し伸べてくれた補修シートを紹介します。

KUL
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いいからはやく補修してるとこ見せて!」という方はこちら

補修するゲーミングチェアの紹介

買ったばかりのキレイな座面は見る影もなく、ボロボロになってしまった私のゲーミングチェアです。

私が使っているものは4年前に買ったものなので同じモデルはもう終売しているようなのですが、↓のモデルが新品だった頃のイメージに近いです。

1か月前までは特に何もなかった気がするのですが、ある日、表面がヒビ割れていることに気が付き、少し経ってから合皮が剥がれ始め……それからここまではあっという間でした。

立ち座りを繰り返すたびに剥がれた合皮も床に散らばっていくので日々のストレスに…。

KUL
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汚いので画像は小さめにしています(スマホの人はそんなに小さくないかも…)

4年近く使っていたので「そろそろ寿命かな〜」と買い替えも検討していたのですが「自分で補修した」という方の話を見かけたので、今回試しに応急処置的に直してみることにしました。

今回使用する補修材の紹介

色々調べている中で、この補修材を使ってキレイに補修している人を見かけたので今回はこちらを選びました。

金額はAmazonでも楽天でも送料込みで大体1,500円くらい

ショップによると、ゲーミングチェアに限らずソファや車のシートなど、合皮が使われているところならどこでも直せるみたいです。

KUL
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すごい

これまで合皮のモノは剥がれはじめたらもう交換時だと諦めていたのですが、今回の仕上がり次第では結構いろいろ直してみてもいいかもしれません。

ちなみに実際のシートは、開封してみるとこんな感じで折りたたんだ状態で入っていました。

わら半紙のようなものに包まれているのかと思ったのですが、めくると合皮のシートになっていて、どうもこの紙は粘着部の台紙だったようです。

それでは、実際にこれを使ってゲーミングチェアをよみがえらせていきましょう!

ボロボロのゲーミングチェアを補修してみた

ここからは実際の補修の手順を写真も交えて説明していきます。

STEPごとに写真と文章を収納しているので、[+]ボタンを押してそれぞれご覧ください。

結果だけ見たい方はSTEP.5まで飛ぶと完成写真が見られます。

実際に補修してみた

ゲーミングチェアの採寸
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横幅は一番広いところでだいたい40cm弱。多少余っても横に差し込めそうなので40cmとします

KUL
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縦方向は座面の手前のところまで、ひとまず60cmくらいあれば手前まで巻き込めそうです。

補修シートのカット
KUL
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左側の白い耳の部分はシールが付いていないので、耳を除いてだいたい横幅40cmくらいで目印の切り込みを入れました

KUL
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縦方向は60cm付近に目印。ちなみにハサミは裁縫用でもなんでもなく普通のハサミですが、問題なく切れます。

KUL
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40cm×60cmのシートが切り抜けました!ちょっとシワがついていますが、伸ばしながら貼っていくので完成後はここまでしわしわにはなりません

座面に合わせて貼っていく
KUL
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シートを貼る段階になって座面が奥に向かって狭くなっていくことを思い出した写真です。手前に合わせて採寸すると背もたれ付近はだいぶ余ります。とはいえ調整するのも面倒なので余った横幅は無理やり隙間に押し込むことにします。

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まずは背もたれと座面の隙間にシートを差し込んで…

KUL
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裏の台紙を少しはがして…

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シワを伸ばしながら一気に手前まで貼っていきます!同時に横幅の余った部分も横の隙間に詰めていきます

KUL
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ひとまず座面をやっつけました。少しシワがありますがこれは端を収めるときに伸ばしていきます。

端の部分の処理
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そのまま貼っていくと座面手前側の両サイドがべろべろになって収まりが悪いので整えます。

KUL
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途中に少し切り込みを入れて…

KUL
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……?

想定していたよりもキレイにならないですが、まあ端の方なのでよしとします。ここに来て白い耳は取り除いておくべきだったと気が付きました。

KUL
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逆側は下から留めてみました。白い耳がないと多少キレイに収まります。ちょっと横幅も足りなかったかもしれません。

完成!

完成しました。

KUL
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少し問題も起こりましたが、思ったよりもキレイに仕上がりました!これくらいのちょっとしたシワは座っているうちに伸びていくのでOK!

ビフォーアフター

補修前と後でビフォーアフターしてみました。

before画像after画像

座面はバリバリだった頃のBeforeの面影が全くないくらい綺麗に!

KUL
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手前部分の両サイドは私がテキトーに処理してしまったため早くも怪しくなっていますが、それ以外は文句なしです!両サイドはこのあともう少しキレイに整えました。

実際に補修してみて気が付いた点・反省点

今回、実際に補修シートで補修してみて気が付いた点と反省点がそれぞれありました。

気が付いた点・反省点
  • 白い耳の部分は残しておくと仕上がりが悪い
  • もっと横幅は多めに見ておくべきだった

まず、先ほどまでの写真で見て分かる通り、白い耳を残しておくと仕上がりがあまり綺麗ではないです。

綺麗に仕上げたい場合は、貼る前に耳の部分をカットしておいた方が良いと思います。

また、そもそも横幅をもう少し多めに確保しておくべきでした。

今回横幅の採寸が40cmだったので、シールが付いていない白い耳の部分を除いてほぼ40cmで横幅を取りましたが、最終的に手前部分の両サイドを処理する際にシートの横幅が足りなくなり、それも原因で少し処理が甘くなってしまっています。

いずれにしても余裕を持って処理するためには、実際の採寸よりも+3~5cmほど余分に切り取っておいた方が良さそうです。

もし多めに幅を取って余ってしまったとしても、両サイドの隙間には詰める余地が結構あるので押し込んでごまかすこともできます。

合皮補修シート、想像以上に良かった。

思っていたよりもキレイに仕上がってかなり満足です。

作業時間は写真を撮りながらなので1時間弱かかりましたが、おそらく30分あれば終わるくらいかと思います。

作業自体もそこまで複雑ではないのと、補修シート自体もそれほど高くないので合皮剥がれで困っている方は試してみる価値アリです。

改めて、今回使用した商品はこちらになります。

カラーも画像の通り左上から順番にブラウン、ダークブラウン、ブラック、アイボリー、ホワイト、あとは写っていないベージュを合わせて計6色で展開しているようです。

ベーシックなゲーミングチェアならだいたい対応できそうなラインナップ。

捨てようか迷っているゲーミングチェアがありましたら、ぜひ試してみてください。

【追記】補修後1週間経ったゲーミングチェアの状態

補修してから1週間経ちました。

あれから毎日使っていますが貼り替えた合皮はどうなっているかというと……

KUL
KUL

きれいなままです!

端の部分はやっぱり横幅が足りなかったので少し剥がれてきてしまったのですが、

  • 補修シートをケチらずに長めに切り取ること
  • 白い耳部分を取り除いておくこと

この2点を忘れなければ、この部分もキレイなままになっていたと思います。

ここ以外はちゃんと貼れているので、今のところ剥がれたり穴が開いたりなどもありませんでした!

ついでにヘッドレストも直してみた

座面を直したついでに、ヘッドレストも合皮が剥がれていたので補修してみました。

こちらはオマケ程度の記録なので、気になる方はそのままご覧ください。

STEPごとに写真と文章を収納しているので、[+]ボタンを押してそれぞれご覧ください。

実際に補修してみた

ヘッドレストに合わせて補修シートを切る
KUL
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シートの残りの幅がちょうどいい感じだったので横はそのまま使います!

KUL
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座面のときの反省を活かして縦の長さは少し多めに。シートが結構余っているので余裕をもって1周+10cmくらいのところで切ることにしました。

補修シートをヘッドレストに巻いていく
KUL
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シートを台紙から剥がしてくるくる巻いていきます。ヘッドレストの横から出ているバンドを巻き込まないように注意です。

KUL
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巻けました。1周してだいぶ余ったので次はトリミングをしていきます。

両サイドの余った部分を整える
KUL
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両端の手前側、袋状になった部分をハサミでカットしておきます。

KUL
KUL

シートの片方の端をもう片方のシートとヘッドレストの間に押し込みます

KUL
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ぐいぐい押し込んでいると途中でバンドが邪魔になります。バンドがちゃんと動けるように必要な分だけシートを切り取ります。私は少し切りすぎて不格好になりました。

KUL
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うまくいくとこんな感じでシートの余計な部分が残るのでここを切り落とします

KUL
KUL

サイドの仕上がりはこんな感じになります。切り口を丁寧に処理するともっとキレイに仕上がります。これをもう片方も終わらせたらサイドは終了です!

縦方向を貼り終えて完成!
KUL
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シートの終わりは上端か下端で終わらせておくと仕上がりで目立ちにくいのでおすすめです。なんだか早速ヘッドレストが白いホコリで汚くなっていますが、これは一度余分に巻き切ったあとに「上端で終わらせた方がキレイに見えるな」と思って剥がしてやり直した結果、粘着シールが残って汚くなったものです。計画的にやりましょう。

KUL
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完成形で見ると赤枠の上端下端で収めるという感じです。表面から見た写真ですが、ご覧の通り仕上がりはあまり目立たないと思います。

KUL
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ちなみに私は特に使わないのでスルーしましたが、ヘッドレストの中身の交換をしたい方はこの部分のファスナーに合わせて最後にシートに穴を空ける必要があります!

ビフォーアフター

かなりシンプルなビジュアルになりましたが、キレイになりました!

before画像after画像

座面と違って顔に近いパーツなのでニオイが少し心配だったのですが、特に何も臭わず無臭でした。

ただ、ショップには、

生地ににおいがございますので気になる場合は1~2日ほど風に当てていただくと落ち着きます

と記載があるので、ニオイが気になる場合は実際に貼りつける前に軽く陰干ししておくといいかもしれません。

まとめ

今回は実際に私のゲーミングチェアを使ってボロボロになった合皮を直してみました。

私は基本的に壊れたものは補修せずに新しいものを買ってしまうタイプなので、モノをちゃんと直したのは久しぶりだったのですが、それでもそこまで苦戦することなく仕上げることができました。

ゲーミングチェアも新しく買うとなるとなかなか値が張るものなので、それが1,000円ちょっとで直せるならかなり良いなと思いました。

合皮が剥がれて困っている方はぜひ挑戦してみてください!