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ついにNVIDIAから次世代GPUの「GeForce RTX50」シリーズが発表されました。
現在のハイエンドモデル「RTX4090」を超える新世代GPUとしてゲーマー界隈で話題となっていましたが、2025年1月から出荷開始されることも決定。旧世代GPUの値下げや新技術DLSS4などへの期待も高まっています。
今回はそんな「GeForce RTX50」シリーズについて取り上げます。新シリーズの中でも注目を集めている「RTX5070」の性能やいま買うべきかどうかなども解説していきますのでぜひ最後までご覧ください。
CPUには高価格帯モデルにも搭載される「Core i7-14700F」、GPUには最新の3Dゲームも十二分に遊べる「RTX 4060 Ti 8GB」を搭載。20万円を切るモデルながらメモリ32GB、1TB SSDもしっかり搭載した高コスパモデルです。
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元・MMORPG GM担当
KUL
当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。
社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングPCで失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました。
本日、NVIDIAより新世代GPU「GeForce RTX 50」シリーズが発表されました。
デスクトップ向けのラインナップとしては下記の4製品が発表されました。
- GeForce RTX 5090
- GeForce RTX 5080
- GeForce RTX 5070 Ti
- GeForce RTX 5070
驚くべきは「RTX5070」ですら現行のハイエンド「RTX4090」を上回る性能であるということ!40シリーズや30シリーズはもはや過去の産物となってしまうのでしょうか……
まずはどれくらいスペックが変わったのかを見ていきましょう。
公式サイトでRTX50シリーズの性能が新たに公開されたので、40シリーズとの比較のために一部情報を抜粋してみました。
50シリーズは今回発表された4モデルすべて、40シリーズは50シリーズに比較的性能が近いものとして「RTX4070 Ti」以上のものを下表にまとめました。
CUDAコア数 | メモリ(VRAM) | 寸法 | 消費電力 | |
---|---|---|---|---|
RTX 5090 | 21760 | 32GB | 304mm×137mm | 575W |
RTX 5080 | 10752 | 16GB | 304mm×137mm | 360W |
RTX 5070 Ti | 8960 | 16GB | メーカー別 | 300W |
RTX 5070 | 6144 | 12GB | 241mm×112mm | 250W |
RTX 4090 | 16384 | 24GB | 304mm×137mm | 450W |
RTX 4080 SUPER | 10240 | 16GB | 304mm×137mm | 320W |
RTX 4080 | 9728 | 16GB | 304mm×137mm | 320W |
RTX 4070 Ti SUPER | 8448 | 16GB | メーカー別 | 285W |
RTX 4070 Ti | 4680 | 12GB | メーカー別 | 285W |
数値だけで見ると5090以外は思っていたよりも控えめなイメージ。実際は新技術による転送・処理速度が向上しているらしいので、その新技術を使えばコア数やVRAMのわりにパフォーマンスが出るということのようです。
5070と4090を比べるとコア数は約1/3VRAMも半分…。パッと見では4090には全くかなわず、それどころか4070 Ti SUPERにも負けそうな印象すらあります。
コア数は40シリーズのハイエンドと大差なし(5090は除く)
ひとまずGPUの性能を計るわかりやすい指標としてCUDAコア数だけに絞って比較してみました。
こうして比べて見ると、やはりさすがにRTX5090は飛び抜けてコア数が多いですが、5080以下は40シリーズのものとそれほど大きな差はないようです。
ただ、公式の発表を読み解くと50シリーズは新技術の「DLSS4」を使用できたりGDDR7対応だったりと、40シリーズよりも効率良く、より速い処理は行えるようになっているようです。
ただ、それは逆に言えば「DLSS4」が使えなければ性能を最大限引き出せない可能性があるということでもあります。
DLSS4非対応ゲームだとそこまでパフォーマンス高くないかも?
下図はNVIDIA公式サイトで公開されている「RTX5070(緑)」と「RTX4070(白)」のパフォーマンス比較のグラフです。
一見しただけだと白い棒の「RTX4070」と比較してめちゃめちゃパフォーマンスが高くなっているようにも見えますが、注目すべきは一番左の「Far Cry 6」の棒グラフです。
「Far Cry 6」はDLSSに対応していないためRT(レイトレーシング)のみで比較しているようですが、「RTX4070」と比較しても15〜20%程度のパフォーマンスの上昇にとどまっていることがわかります。
念のため確認しますが、ここで比較対象となっているの「性能が同等」と言われていた「RTX4090」ではなく「RTX4070」です。このグラフから判断する限りでは、おそらくDLSS4なしの純粋な「RTX5070」のパフォーマンスは「RTX4070 Ti」と同程度くらいなのではないかと思います。
DLSS4が使えないゲームとなるとやはりコア数に見合ったパフォーマンスという感じ…
どうもゲーミング性能において「RTX5070」が「RTX4090」と同等のパフォーマンスを発揮するためには、DLSS4が使えるゲームであることが必須条件となりそうです。逆に言えば「DLSS4」が使えなければ、その性能を最大限まで引き出せない可能性があります。
「RTX 5070」のVRAMは12GBと少なめ
VRAMが少なめという点にも注意が必要かもしれません。
それこそDLSSに対応していない重量級のゲームをプレイする場合はシンプルにVRAM不足になりそうな気がします。
たとえばVRChatなどは、まだゲームが最適化され切っていないためVRAM容量がとにかく必要となります。「RTX5070」は「RTX4090と同等の性能」というセンセーショナルなワードが前面に出てはいますが、実際のところVRAM容量は「RTX4070」や「RTX4070 Ti」と同じ12GBしか搭載されていません。
ゲームにもよりますが、「RTX4090」の性能を期待して「RTX5070」を購入すると肩透かしを食らう可能性があるので注意は必要です。
実際のところ気になっている方が多いかと思うのが、「RTX5070」へのGPUの買い替えもしくは搭載モデルの購入をすべきかどうかという点です。
2025年1月時点ではまだ買い替え時ではない
結論から言うと、
今はまだ無理に買い替える必要はないと思います。
特にゲーミングPC初心者の方の場合、なおさら無理に購入する必要はありません。
理由を説明していきます。
理由①「RTX5070」相当の性能が必要なPCゲームはそれほど多くない
「RTX5070」はDLSS4が使えるゲームであれば「RTX4090」相当、DLSS4が使えないゲームであってもおそらく「RTX4070 Ti」と同程度かそれ以上の性能は出るGPUだと思われます。
ただ、いずれにしてもそこまでのGPU性能を必要とするPCゲームはあまり多くありません。
当サイトでも様々なPCゲームの推奨スペックを解説していますが、唯一モンスターハンターワイルズのみを「RTX4070」が推奨としたのみで、他のゲームは「RTX4060 Ti」があれば十分です。
理由② DLSS4に対応したゲームタイトルがまだまだ少ない
DLSS4対応を表明したゲームタイトルが公開されましたが、対応しているゲームはまだまだ少ない状況です。
ちなみに2025年1月時点でのDLSS4対応予定タイトルは下記の通りです。
A Quiet Place: The Road Ahead | ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク | Ready or Not |
Akimbot | Gray Zone Warfare | Remnant II® (レムナント2) |
Aunt Fatima | HITMAN World of Assassination (HITMAN 3) | SCUM |
Backrooms: Escape Together | Hogwarts Legacy (ホグワーツ・レガシー) | Senua’s Saga: Hellblade II |
Bears in Space | ICARUS (サバイブイカルス) | SILENT HILL 2 (サイレントヒル2) |
Bellwright | Immortals of Aveum™ | Skye: The Misty Isle |
Crown Simulator | Indiana Jones and the Great Circle™ (インディ・ジョーンズ/大いなる円環) | Slender: The Arrival |
Cyberpunk2077 (サイバーパンク2077) | Jusant | Squad |
D5 Render | JX Online 3 | S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl |
Deceit 2 | Kristala | Star Wars Outlaws™ (スター・ウォーズ 無法者たち) |
Deep Rock Galactic | Layers of Fear (レイヤーズ・オブ・フィアー) | Star Wars Jedi: Survivor™ (STAR WARS ジェダイ:サバイバー) |
Deliver Us Mars | Liminalcore | Starship Troopers: Extermination |
DESORDRE: A Puzzle Adventure | Lords of the Fallen (ロード オブ ザ フォールン) | Still Wakes The Deep |
Desynced: Autonomous Colony Simulator | Marvel Rivals (マーベル・ライバルズ) | Supermoves |
Diablo IV (ディアブロ IV) | Microsoft Flight Simulator | Test Drive Unlimited Solar Crown |
Direct Contact | Microsoft Flight Simulator 2024 | The Axis Unseen |
Dragon Age™: The Veilguard (ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者) | Mortal Online 2 | The Black Pool |
Dugeonborne | NARAKA: BLADEPOINT | THE FINALS |
DYNASTY WARRIORS: ORIGINS (真・三國無双 ORIGINS) | Need for Speed Unbound | The First Descendant |
Enlisted | Once Human | The Thaumaturge |
Flintlock: The Siege of Dawn | Outpost: Infinity Siege | Torque Drift 2 |
Fort Solis | Pax Dei | Tribes 3: Rivals |
Frostpunk 2 (フロストパンク2) | PAYDAY 3 | Witchfire |
Ghostrunner 2 | QANGA | World of Jade Dynasty |
人気タイトルや今後発売される注目タイトルも中にはありますが、少なくとも現在広く流行しているFPSタイトルやオープンワールドゲームなどはまだ名前を連ねていないような状況です。
自分が遊びたいゲームがリスト内になければ無理に50シリーズのGPUを狙う必要はありません。
それこそモンハンワイルズなどもDLSS3は対応していますがDLSS4には未対応のようです。
今回はNVIDIAより50シリーズの発表のニュースがあったので紹介してみました。
繰り返しにはなりますが、まだ買い時ではないなあという印象です。一般的なゲームユーザーであればまだまだRTX4060〜4060 Tiでも十分に遊べますし、少なくともガジェット好きの方たちの本格的なレビューを待ってからでも十分だと思います。やはりDLSS4ありきの性能なのかという点も気になりますからね…。
個人的には今後少し価格が落ち始める40シリーズを狙ったほうがコスパが高いのではないかと思います。
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