GALLERIA RM7C-R56Tの評価・レビュー!パフォーマンスは良好・コスパはそこそこなモデル

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今回はドスパラのゲーミングPC「GALLERIA RM7C-R56T」を紹介!

ドスパラ通販スタッフおすすめランキング2位に入っている本モデルは、RTX5060Ti 16GBを搭載しており、ゲーミング性能としては悪くなさそう。ただ、SSDの大きさが500GBでよく見るとデメリットもありそうな予感…。

今回はそんな「GALLERIA RM7C-R56T」について、コスパやメリット・デメリットも含めて解説していきます。

私がこの記事を書いています!

ゲームPCラボ管理人

KUL

経歴・想い

当時ハマっていたMMOが好きすぎてそのまま運営会社に就職、その後ゲーム内イベントの企画やデバッグ・GMなどを担当していました。今は業界から離れてしまったもののゲーム好きなのはずっと変わらず。

社会人になりたての頃に何もわからないまま購入したゲーミングPCで失敗…。最近周囲でゲーミングPCを検討する人が増えてきたこともあり、自分と同じ失敗をしてほしくないという思いからこの「ゲームPCラボ」を立ち上げました。

GALLERIA RM7C-R56Tの性能・評価

【GALLERIA RM7C-R56T】の性能・評価

GALLERIA RM7C-R56Tの評価
CPUCore i7-14700F
(2.1GHz-5.3GHz/20コア/28スレッド)
GPUNVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB
(GDDR7)
メモリ16GB
(8GBx2, DDR5-4800)
ストレージ500GB SSD
 (M.2 NVMe Gen4)
チップセットインテル B760 チップセット
電源650W 電源
 (80PLUS BRONZE)
CPUクーラー空冷式
12cmサイドフロー大型CPUファン
本体サイズ
(幅/奥行/高さ)
約220mm×440mm×425mm
本体重量約14kg
本体価格
(税込)
224,980円
GALLERIA RM7C-R56T基本スペック
GGALLERIA RM7C-R56Tのメリット
  • VRAMの多い「RTX5060Ti 16GB」搭載でパフォーマンス良好
  • 取り回しの良い小さめのケースを採用
GALLERIA RM7C-R56Tのデメリット
  • AMD系グラボ搭載モデルと比べるとコスパは低め
  • GPUの性能と比べてメモリ・ストレージが弱い

ゲームPCラボライターの総評

KUL
KUL

単体で見るとパフォーマンス良好!同等クラスと比べるとコスパは…

CPUにはIntelの「Core i7-14700F」、GPUにはNVIDIAの「RTX5060Ti 16GB」を搭載した、2025年秋時点のミドルクラスど真ん中な性能のモデルです。

「RTX5060Ti 16GB」はコア単体の性能もさることながら、16GBのVRAMが非常に魅力的なGPUです。通常のPCゲームはもちろん、特にVRChatなどの大容量のVRAMを必要とするゲームなども非常に得意。場合によってはVRAM12GBのRTX5070よりも良いパフォーマンスを出すことがあるため、遊べるゲームの幅をかなり広めに取れるようになるのがポイント。

ただ、本モデル「GALLERIA RM7C-R56T」は単体で見るとゲーミング性能も高く使いやすいモデルなのですが、同等の他のモデルと比べて見ると「価格に対して得られる性能」のコスパは正直イマイチ…。

NVIDIAのGPUが好きというならともかく、そうでもなければ色々選べる中であえてこのモデルを選ぶ意味はそこまでないかもと思います。

ガレリアの同価格帯モデルと比べてコスパが劣る

たとえば、同じドスパラのガレリアシリーズに「GALLERIA XA7C-78XT」というモデルがあります。

こちらは本モデルと同じ価格帯のモデルですが、GPUにはより性能の高い「Radeon RX 7800 XT 16GB」を採用し、メモリもストレージもそれぞれ32GB・1TBと、完全に本モデルの上位互換となっています。

KUL
KUL

下の表は2つのモデルを比較した表です。正直なところ、これくらいの金額の差であれば「GALLERIA RM7C-R56T」を選ぶ理由はなさそう…。

GALLERIA RM7C-R56T
(本モデル)
GALLERIA XA7C-78XT
(比較モデル)
CPUCore i7-14700FCore i7-14700F
GPUGeForce
RTX 5060 Ti 16GB
Radeon
RX 7800 XT 16GB
メモリ16GB32GB
ストレージ1TB SSD1TB SSD
電源650W
(80PLUS BRONZE)
750W
(80PLUS GOLD)
価格224,980円229,980円
※2025年9月15日時点の仕様・価格です

ちなみにゲーミング性能の差はドスパラのそれぞれの販売ページでも公開されていますが、モンハンワイルズで比較するとGALLERIA XA7C-78XTの方が15fps程度高いフレームレートが出るようです。

少し語弊がある言い方になるかもしれませんが、イメージとしては「RTX5060Ti 16GBよりも1ランク上のGPUを搭載したモデルが、ほぼ同価格で、メモリもストレージのオマケも付いて手に入る」という感じです。

KUL
KUL

はっきり言うと「特にこだわりがなければGALLERIA XA7C-78XTのほうがいい」ということです

GALLERIA RM7C-R56Tで注目すべきパーツ

「GALLERIA RM7C-R56T」の構成の中から特徴的なものをピックアップして紹介します。

 【GPU】GeForce RTX 5060 Ti 16GB

KUL
KUL

単体で見ると決して悪くないGPU!大容量VRAMもうれしい。

一番の特徴は先ほどから触れているこのGPU。

旧世代のRTX40シリーズで言うなら4060Tiと4070の中間くらいの性能で、フルHDでゲームを遊ぶなら十分な性能です。VRAMも大きめなので最適化がうまくいっていないゲームなんかでも意外と強く立ち回れたりします。

ただ、今はやはりコスパ面でどうしてもAMDを下回ってしまうのがコスパ面でややネック…。単純なゲーム用途であれば「Radeon RX 9060 XT 16GB」搭載モデルの方が数万円安く手に入ったりもします。

RTX50シリーズの方がAI系の作業には強いので、ゲーム以外にもローカル環境で生成AIを動かしたいなどの希望があればあえてAMD製ではなくRTX5060Tiを選ぶ理由もありますが、当てはまる人はそこまで多くなさそう。

ちなみに同じ生成AIでもChatGPTやStable Diffusionなどをブラウザやデスクトップアプリで動かしている方は「クラウド型」を利用していることになるので、GPUのAI適性はそこまで気にしないでOKです。

【PCケース】ガレリア専用 SKMケース (MicroATX)

KUL
KUL

高さが少し低めなので比較的コンパクトです!

ガレリアのRMシリーズはPCケースが少しコンパクトなのが特徴的。XAシリーズが高さ約480mmのところ、RMシリーズは約425mmなのでおよそ5cm程度コンパクトな構造となっています。

卓下に置く場合はそこまで大きな影響はないですが、卓上に置く場合は圧迫感が少ないのでわりと扱いやすい部類のPCです。

ただ、重量は14kgとそこまで大きくは変わりません。もっとコンパクトさを追求するなら、さらに本体サイズが小さく重量も軽めな「Lightning-G」シリーズもおすすめです。

GALLERIA RM7C-R56Tのおすすめカスタマイズ

「GALLERIA RM7C-R56T」をより使いやすくするためのカスタマイズを紹介します。

ドスパラは、購入ページでパーツの換装や増設をはじめとする「カスタマイズ」が行えます。自分でPCケースを開けてパーツをいじる必要などもなく、すべて搭載・調整された状態で手元に届くので、初心者の方でも安心して利用することができます。

両方交換すると+19,900円がカスタマイズ費用の目安

おすすめは、ストレージとメモリのカスタマイズです。

①ストレージ②メモリ
カスタマイズ前500GB SSD
(NVMe Gen4)
16GB
(8GB×2, DDR5-4800)
カスタマイズ後1TB SSD
(NVMe Gen4)
32GB
(16GB×2, DDR5-4800)
カスタマイズ
おすすめ度

ストレージは1TBへの増量(+6,000円)が必須と考えておいたほうがよいです。2025年現在、ゲーミングPCに500GB SSDだけというのはとにかく少なすぎます。いま使っているPCからストレージを乗せ換える方ならそのままでも良いですが、新しく購入する方は1TBにしておくことを強くおすすめします。

メモリ増設は必須ではありませんが、これくらいのゲーミング性能があるPCであれば32GBに増設(+13,900円)しても良いんじゃないかと思います。実際に16GBでも問題なくほとんどのゲームは遊べますが、32GBあると各ソフトウェアも余裕をもってメモリが使えるので動作の快適性は上がると思います。

KUL
KUL

とにかく優先度が高いのはこの2つです。いったん他は考えなくてもOKです。

【ストレージ】1TB SSD→2TB SSD

最低限、このストレージのアップグレードだけはしておきましょう。

標準のSSD容量は500GBと銘打たれているものの、Windowsのシステムデータが約60GBあるため、実際に使える容量は500GBを結構下回ります。

基本的にPCゲームは1本あたり50~80GB近い容量が必要になります。500GB SSDだとゲームを4~5本程度入れるだけでもう残容量はかなりパツパツ……。そうなるとどうなるかというと、新しいゲームをインストールするために古いゲームをアンインストールして、また古いゲームが遊びたくなったら別のゲームをアンインストールして……という作業が発生します。これがもうとにかく面倒くさい!

悪いことは言わないのでPCゲームを遊ぶなら最低でも1TBは用意しておきましょう。これはもう必須です。ゲームを遊ぶ上でのインフラです。

ちなみに、カスタマイズ画面でストレージを変更すると下記のような画面が出てきます。

これは「データ復旧サービス」というもので、ストレージに何かあった際に紛失したデータを復旧してくれるサービスです。どうしても不安な方は入っても良いですが、年間2,200円の保証料がかかるのでよく考えましょう。

一応、基本的には数年やそこらでストレージは壊れません。また、いまは基本的にどんなゲームもサーバー上にセーブデータが保存されていますし、日常データもgoogleドライブやOneDriveなどのクラウドサービスを多少活用していれば、消えたところで大きな問題になることも少なめです。

KUL
KUL

ちなみに私だったら入らないです。2,200円払うくらいならCPUグリスを良いやつに変えるかも。

【メモリ】16GB→32GB

必須ではないのですが、次点でおすすめなのがメモリのアップグレード。

最近メモリ32GBを推奨するようなゲームも出てきているので、今後のPCゲームの進化を考えると32GBにしておいても良いかもと思います。ただ、ちょっと割高ではあるのでメモリ不足を感じたタイミングで自分で同じ仕様のメモリを買って増設するというのもアリです。

KUL
KUL

メモリはいろいろある増設作業の中でもかなりカンタンな部類です。自分でやると安く済むので節約したい方は自分でやったほうがお得。

その他のカスタマイズはお好みで

他のカスタマイズは特に必須級のものはないので、もし気になるものがあればお好みで選んで良いかと思います。

他のパーツのカスタマイズについては下記記事でも解説しているので、もっと知りたい方はぜひご覧ください。

最後に

今回はドスパラのゲーミングPC「GALLERIA RM7C-R56T」についてご紹介しました。

決して悪いモデルではないのですが、AMD製パーツのコスパ向上と安定化に伴い、少し見栄えが微妙になってきてしまったモデルという感じでしょうか。

ドスパラのランキングで2位におすすめされているモデルではありますが、ここだけの話ずっと「絶対GALLERIA XA7C-78XTの方がいいだろ…」と思っています。

一昔前までは「AMDは安いだけで微妙」などと言われていましたが、最近はとにかく評判が反転して良くなってきています。「GALLERIA RM7C-R56T」を検討している方は一度AMD製のモデルにもぜひ目を通してみるのもおすすめします。